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ジャノメドリ Eurypyga helias; sunbittern

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジャノメドリ
Eurypyga helias; sunbittern

ジャノメドリ目ジャノメドリ科。1科 1属 1種。全長 43~48cm。頭部は黒く,体とは灰黒色の地に黒色,白色,黄色,赤色,栗色などのさまざまな斑や縞がある。眼の上下の筋状模様(眉斑と顎線)は白色。脅かされると突然尾羽を立て,翼をいっぱいに広げて中央の眼状紋を目立たせ,威嚇のディスプレイを行なうことでよく知られている。熱帯雨林内の沼や川の岸に生息し,地上や浅瀬昆虫類,小魚類,カニ類,両生類などを捕食する。巣は水辺の木の上につくる。孵化したばかりの羽毛が生えていても未熟で,数週間は巣内にとどまる。グアテマラからブラジルにかけて分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジャノメドリ
じゃのめどり / 蛇目鳥
sunbittern
[学]Eurypyga helias

鳥綱ツル目ジャノメドリ科の鳥。この科はジャノメドリ1種だけからなる。全長約46センチメートル。頭部は黒く、目の上下に際だった白線があり、背は灰褐色と黒の粗い縞(しま)模様である。胸も褐色と黒の細かい縞模様で、腹は白い。翼には黄、白、栗(くり)色、黒の美しい横帯、尾にも黒、栗色の横帯がある。メキシコ南部からボリビア、ブラジル中部まで分布する。原生林の中の川や沼の岸に単独かつがいですみ、湿地を歩きながら昆虫類、小魚、小形の甲殻類などをあさって食べている。地上にいて、飛ぶことは少ないが、外敵に追われると木の上に飛び上がり、またよく泳ぐ。声はあまり出さないが、やや長く延ばした悲しげな笛声で鳴く。ディスプレーは、クジャクのように翼と尾を扇状に広げて、横帯模様を誇示する。これは、求愛であるより威嚇の姿勢のようである。巣は、水辺の木の枝の上に枯れ葉、茎、コケ、泥などを積み上げてつくり、1腹2個の卵を産む。営巣、抱卵、育雛(いくすう)は雌雄交代でするといわれる。[森岡弘之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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