ジョイント・ベンチャー(読み)じょいんとべんちゃー(英語表記)joint venture

翻訳|joint venture

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョイント・ベンチャー」の意味・わかりやすい解説

ジョイント・ベンチャー
じょいんとべんちゃー
joint venture

共同企業体と訳したり、JV略記することもある。大型建設工事について、一企業では資金力、技術力、労働力調達の面で制約が大きすぎる場合、複数の企業が共同して事業を受注し完成させることをいう。事業期間が長い場合には共同出資の別会社を設立することもあるが、このようなケースでは共同出資会社と訳すこともある。この語は、もともと国際的企業協力をさすものであったが、その後、国内の建設事業にも用いられるようになった。国際ジョイント・ベンチャーは、たとえば日本の技術力と現地国の労働力のように、各国特色を組み合わせる形が中心である。国内ジョイント・ベンチャーは、公共工事入札の際、大手業者と中小業者の連合体に優先的地位を与えるなどの政策が促進要因となった。なお、一部であるが、ジョイント・ベンチャーの語を、国際的合弁会社全般をさす意味で用いることもある。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジョイント・ベンチャー」の意味・わかりやすい解説

ジョイント・ベンチャー
joint venture

合弁,合弁事業。複数の企業が出資して企業を設立し,共同事業を行うこと。参加企業が自社にはない専門的技術を互いに利用でき,また資金などのリスクを軽減できる。建設工事の分野では広く行われ,アメリカにおいて 1930年にフーバーダム工事に際して用いられたのが最初である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ジョイント・ベンチャー」の意味・わかりやすい解説

ジョイント・ベンチャー

共同企業体とも。JVと略。大規模な建築土木工事などで複数の企業が共同して工事を受注する形態をいう。また,国際合弁会社の意味にも使われる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android