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ジョウカイボン Athemus suturellus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ジョウカイボン
Athemus suturellus

目ジョウカイボン科。体長 15mm内外。体は細長く,ややカミキリムシ類に似るが軟らかい。体色は黒色で,前胸背両側,上翅,肢は黄褐色であるが,上翅は会合部や翅端部分の黒いものが多い。触角は糸状。成虫は春から夏に多く,葉上などにすみ,他の昆虫類を捕食する。近縁のアオジョウカイ A. cyanipennisは本種に似るが,上翅は青緑色,肢は黒色である。両種とも北海道,本州,四国,九州に分布する。

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百科事典マイペディアの解説

ジョウカイボン

ジョウカイボン科の甲虫の1種。体長15mm内外。普通,褐色だが,中央部が黒色のものもある。日本全土,朝鮮に分布。成虫は初夏に発生し,葉に多く,他の昆虫を捕食する。

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世界大百科事典 第2版の解説

ジョウカイボン【Athemus suturellus】

甲虫目ジョウカイボン科の昆虫(イラスト)。体は黒色で,前胸の両側や上翅は黄褐色。日本全国のほか朝鮮半島にも分布する。上翅の縫合部は縦に黒色であるが,生息地によって上翅の黒色化に変化が見られる。体長15mm内外。成虫は5~6月ころ葉上や花上に見られ,昆虫類を捕食するほか,みつもなめる。この間に雌は土中に数百の卵をかためて産みつける。卵は球形で小さい。約10日後に幼虫が出現し,落葉の中や草の根もとを歩き回って昆虫などの小動物を捕食する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジョウカイボン
じょうかいぼん / 浄海坊
[学]Athemus suturellus

昆虫綱甲虫目ジョウカイボン科に属する昆虫。日本各地に分布し、4月末ごろから現れ、花上や葉上に多い。体長15ミリメートル内外。黄褐色で頭・前胸背面の大紋は黒く、上ばねは地域により会合部あるいは先端が黒く、全体が黒いこともある。形はかなり長くて両側が平行する。成虫はほかの虫を捕食するが花蜜(かみつ)も食べ、雌は地中に産卵し、幼虫も肉食である。
 ジョウカイボン科soldier beetle/Cantharidaeは世界に広く分布し、数千種が知られており、そのうち日本産は70種ぐらいであるが、100種以上産すると思われる。体長3~30ミリメートルぐらい。体は細形で平たくて角張り、肩が張っているが、軟弱である。黄・赤・黒の色のものが多く、上ばねが金属色の種もある。おもに葉上にみられ、花にもくるが、肉食でほかの虫もとらえ、一部は花粉や蜜も食べる。幼虫は落ち葉の中や樹皮下などにすみ、小昆虫や虫の卵などを食べる。日本ではジョウカイボンのほか、山地に多いアオジョウカイThemus cyanipennisや近畿地方以西にいるキンイロジョウカイT. episcopalisなどが大形で目だつが、種数は中・小形のほうがはるかに多く、ヒメジョウカイ、クビボソジョウカイ、コバネジョウカイなどがある。[中根猛彦]

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