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スカイダイビング スカイダイビングskydiving; parachuting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スカイダイビング
skydiving; parachuting

パラシュートを用い,航空機などの高所から地上に向かって降下する航空スポーツ。落下傘降下,パラシューティングともいう。一定高度の航空機などから飛び降り,一定時間パラシュートを開かずに自由降下したのち,開いて着地する。スポーツとしては第2次世界大戦後に欧米などで始められた。国際航空連盟 FAIのもと,1951年から世界選手権大会が開かれている。「大の字」での自由降下では時速 200kmにもなるが,設定高度に達すると自動的にパラシュートが開くなど安全装置が二重,三重に施されており,日本でも愛好者が増えた。着地精度を競う「アキュラシー」,選手と撮影カメラマンが一組になり,自由降下中に旋回や宙返りなど演技の正確性,独創性を競う「フリースタイル」,4人または8人で自由降下中に手足をつなぎ合って決められた形をつくり,その回数,正確さを競う「フォーメーション」 (リラティブワーク) などの種目がある。

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デジタル大辞泉の解説

スカイダイビング(skydiving)

飛行機から飛び降りて一定時間降下したのち、パラシュートを開いて目標地点への着地の正確さを競い合うスポーツ。パラシューティング

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百科事典マイペディアの解説

スカイダイビング

航空スポーツの一種。パラシュートを装備して,高度1000〜4000mの上空で航空機から飛び下りて降下し,地上700mぐらいでパラシュートを開き,定められた目標地点(ドロップゾーン)に着地する。
→関連項目パラグライダー

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世界大百科事典 第2版の解説

スカイダイビング【sky diving】

パラシュートを背おって,高度1000~4000mの高空で航空機から飛び降り,パラシュートを開かないまま空中を遊泳し,高度700mあたりでパラシュートを開いて着地するスポーツ。スポーツ・パラシュート,落下傘スポーツなどともよばれる。パラシュートは,最初はもっぱら軍事用や緊急時の脱出用であった。それが本格的にスポーツとして行われるようになったのは,第2次世界大戦後のことで,アメリカ,ソ連,フランスをはじめとするヨーロッパ諸国を中心に普及した。

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大辞林 第三版の解説

スカイダイビング【skydiving】

飛行中の航空機から飛び降り、パラシュートを用いて空中を降下するスポーツ。パラシューティング。スポーツ-パラシュート。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スカイダイビング
すかいだいびんぐ
skydiving

パラシュート(落下傘)を使用するスポーツ。開傘前の空中動作や、開傘してから目標地点にいかに近く着地するかを競う。競技種目に応じて、高度700メートルから4000メートルの間の高さから空中に飛び出し、一定の秒時、落下傘を開かず、バランスを保ちながらさまざまのテクニックを駆使して空中遊泳し、安全規則で定められている最低開傘高度650メートルまでにパラシュートを開いて降下する。高度な技術に加えて、すばやい決断と確実な動作が要求される。[石井恒男]

歴史

パラシュートは1802年フランスのヌランが気球から安全に脱出するために使ったのが最初といわれ、飛行機搭乗員の救命具として発達した。第二次世界大戦のころには、人員や物資の輸送という軍事目的に使われるようになり、技術的にも進歩した。スカイダイビングがスポーツとして最初に認められたのはフランスで1948年のことである。それ以後他のヨーロッパ各国でも関心が高まっていき、52年6か国が集まって最初の世界選手権大会がユーゴスラビアで開かれた。その後アメリカで爆発的に広まった。日本では、陸上自衛隊第1空挺団(くうていだん)の笹島穣がアメリカ滞在中に資料を集め、1961年(昭和36)千葉県習志野(ならしの)で行ったのが最初。1966年には第1回航空宇宙ショーで日米対抗スカイダイビング競技会が米軍入間(いるま)基地で行われている。1969年発足の日本落下傘スポーツ連盟には、1984年時点で約670人のスカイダイバーが登録されていた。[石井恒男]

競技種目

スカイダイビングの競技はリラティブワーク、アキュラシージャンプ、スタイルジャンプの3種目がある。リラティブワークは4人ないし8人のダイバーが、航空機から連続して降下し、空中で各種の編隊を組み、その編隊の種類の数(ポイント)を競うものである。アキュラシージャンプには、団体と個人競技がある。目標地点にいかに正確に着地できるかを競うもので、目標の中心地点から離れるにしたがって成績は下がる。1人が6~8回の降下を行い、その合計で勝敗を競う。個人は高度700メートルから飛び出して3秒以内の開傘、チームは4人で高度1000メートルから10秒以内の開傘である。日本ではこの競技が主体になっている。スタイルジャンプはまったくの個人競技である。高度2000メートルから降下し、競技規定の360度左右旋回、宙返りの3種類の動作を2回繰り返し、短時間に完璧(かんぺき)なスタイルで演じた選手が勝者となる。この場合動作開始から終了まで16秒を超過した場合は失格となる。[石井恒男]

装備

スポーツ用落下傘は、従来の丸形に加えて滑空性のよい四角形も使われるようになった。ほかに予備落下傘(非常用で主落下傘が開かなかった場合のみ使用)、ヘルメット、風防グラス、降下靴、手袋、高度計、ストップウォッチ、ジャンプスーツなどがある。[石井恒男]

その後の動き

2006年に日本パラシューティング委員会を前身とした日本パラシューティング連盟が設立された。国内のスカイダイバー人口は約1000人ほどになっている。
 2008年現在、スポーツ用パラシュートは四角形のラムエアータイプが主流になっている。[編集部]

ルール変更

2008年4月現在の競技種目
(1)アキュラシージャンプ 3500フィート(1067メートル)の上空から10秒以内にパラシュートを開き、地上にある直径3センチメートルの円にいかに近づけるかを競う。
(2)スタイルジャンプ 7000フィート(2134メートル)の上空から飛び出し、30秒以内に左・右360度旋回、宙返りを2回行い、その速さを競う。
(3)フォーメーションスカイダイビング 空中で身体のバランスを取り、手や足をつないで次々と決められた形を作って、その正確さとスピードを競う。採点はチームと同時に飛び出したエアカメラマンが空中の演技をビデオカメラで撮影し、その空中映像を国際パラシュート連盟(International Parachute Committee:IPC)の公認ジャッジが採点する。4名一組であらかじめ決められたフォーメーションを、高度10500フィート(3200メートル)から飛び出し 35秒間に何回できるかを競う4WAYシーケンシャルと、8名一組で高度12500フィート(3810メートル)から飛び出し50秒間に何回できるかを競う8WAYシーケンシャルがある。
(4)その他の競技 何人かのダイバーが同時にパラシュートを開き、傘体を握ったりしてその形を競うCRW、空中に飛び出しすぐにパラシュートを開き、着地前に決められた二つのゲートを通過する時間を競ったり、ゲートからいかに離れて着地するかを競うキャノピーパイロッティング、降下中にターンやループなど決められた内容を行いそのタイムを競うフリースタイル、演技者2人とカメラマンの3人でフリーフォール中に演技をし、正確さや難易度で競うフリーフライなどがある。[編集部]
『小宮國男著「スカイダイビング」(『現代体育スポーツ大系28』所収・1984・講談社)』

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