人命救助に用いられる諸種の器具をいう。救命具はそもそも,水上における人命救助用器具と考えられることが多かったが,現在は航空機,高層建築の火災,鉱山のガス爆発などでも救命具が必要とされている。救命具は目的に応じて,必要な場合直ちに使用できることが要求されるので,つねに点検と整備がなされなければならない。救命具には個人用のものと集団用のものとがある。個人用救命具には,救命胴衣,救命用浮袋,航空機脱出用パラシュート,酸素吸入器などがある。集団用救命具として,救命ボート,救命いかだ,はしご車,救命用ネットなどがある。医療の分野にも諸種の救命具がある。最近はけが人で出血により血圧が低下している場合に,腹部から両下肢にスーツを装着して加圧し,できるだけ重要な臓器に血液が流れることを目的とした救命具が日本においても普及しつつある。これをアンチショック・スーツantishock suitという。
執筆者:中江 純夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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