救命具(読み)キュウメイグ(その他表記)life preserver

翻訳|life preserver

デジタル大辞泉 「救命具」の意味・読み・例文・類語

きゅうめい‐ぐ〔キウメイ‐〕【救命具】

水上における人命救助に用いられる器具救命胴衣救命ボート救命ブイなど。

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精選版 日本国語大辞典 「救命具」の意味・読み・例文・類語

きゅうめい‐ぐキウメイ‥【救命具】

  1. 〘 名詞 〙 海や川などでの遭難者の救助に必要な設備用具総称救命艇救命筏(いかだ)救命索、救命胴衣など。
    1. [初出の実例]「船体部に於て主として検査すべき属具は左の如し〈略〉救命具、船燈及び附属品、信号器、測量器」(出典:逓信省令第八八号‐明治三三年(1900)一二月二八日)

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改訂新版 世界大百科事典 「救命具」の意味・わかりやすい解説

救命具 (きゅうめいぐ)
life preserver

人命救助に用いられる諸種の器具をいう。救命具はそもそも,水上における人命救助用器具と考えられることが多かったが,現在は航空機,高層建築の火災鉱山のガス爆発などでも救命具が必要とされている。救命具は目的に応じて,必要な場合直ちに使用できることが要求されるので,つねに点検と整備がなされなければならない。救命具には個人用のものと集団用のものとがある。個人用救命具には,救命胴衣,救命用浮袋,航空機脱出用パラシュート,酸素吸入器などがある。集団用救命具として,救命ボート,救命いかだ,はしご車,救命用ネットなどがある。医療の分野にも諸種の救命具がある。最近はけが人で出血により血圧が低下している場合に,腹部から両下肢にスーツを装着して加圧し,できるだけ重要な臓器血液が流れることを目的とした救命具が日本においても普及しつつある。これをアンチショック・スーツantishock suitという。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「救命具」の意味・わかりやすい解説

救命具
きゅうめいぐ
lifesaving equipments

船舶,航空機などが不慮事故に遭遇した場合にそなえて,人命救助のために装備する器具。船舶の場合には船の規模種類航路,旅客定数などによって差異はあるが,船舶安全法によって,救命艇,救命筏,救命胴衣,救命浮器,救命浮環,救命索発射装置などの救命器具を装備しなければならないとされている。航空機においても,救命艇,救命胴衣などが備えられている。

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