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スクーク スクーク〈アラビア〉Sukuk

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デジタル大辞泉の解説

スクーク(〈アラビア〉Sukuk)

イスラム法に基づいて発行される債券イスラム教では利子の受け取りが禁止されているため、スクークへの投資家は、リース料や利益の配分などの形で利潤を確保する。アルコールなどイスラム法に反する事業のために発行することは禁じられている。イスラム債券

出典|小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スクーク
すくーく
sukuk

資金調達の目的や仕組みを、イスラムの教義や戒律に合致するように整えて発行する債券。イスラム金融債ともいう。イスラム法(シャリーア)に抵触しないようにするイスラム金融の有力な手法の一つである。イスラム法や戒律では、利子以外の形で収益を投資家に配分する必要がある。このためスクークは、調達資金を投じるインフラ施設や不動産をスクーク発行体へリースし、金利ではなく手数料を受け取る「イジャーラ手法」を裏づけにして発行する場合が多い。調達目的も、酒類の製造、豚肉加工、賭博などイスラム戒律に反する分野に関係していないか審査を受ける必要がある。これを安全な投資先として購入する動きは、イスラム圏だけでなく欧米の投資家にも広がっている。
 2001年に、バーレーンの中央銀行が政府債券として初めてスクークを発行。バーレーンやマレーシアを中心に発行額は増え、世界全体の発行額は2007年に約500億ドル弱に達した。世界金融危機の影響で、2008年の発行額は200億ドルを割り込んだが、インドネシアなど新たに発行に踏み切る国も増えており、日本では2007年(平成19)以降、イオンクレジットサービスやトヨタ自動車の関連会社などが発行した。
 なお、イスラム法の解釈が国によってまちまちであるため、イスラム金融の基準や法規制がばらばらで、スクーク発行の障害になっているとの指摘もある。このためイスラム金融の国際監視機関、イスラム金融サービス委員会(本部クアラルンプール)は世界銀行などの国際金融機関と連携し、統一ルールづくりなどに取り組んでいる。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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