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スコットランド教会 スコットランドきょうかいChurch of Scotland

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スコットランド教会
スコットランドきょうかい
Church of Scotland

スコットランドにおいて長老制をとる教会をいう。その信条によれば,使徒的,普遍的カトリック教会の一部とされる。スコットランドには,ローマのブリタニア占領末期に大陸からブリタニア人の聖ニニアヌス (400頃) ,アイルランドからは聖コルンバヌス (563頃) らがキリスト教を伝え,いわゆるケルト教会に属する教会が成立,ローマ教会との密接な関係のもとに発展した。王権が勝った 16世紀にはフランス王室の支配下にあり,宗教改革は解放運動と結びついて展開した。初めルター派の影響下にあったが,のち J.ノックスによってカルバン主義が有力となり,主教制か長老制かをめぐって,特に前者をとる王権と後者に傾く議会との間に長い間紛争が続いた。 A.メルビルの努力もあって,1592年長老制が一応認められたが,同様な争いはその後も王権との間に繰返され,1638年および 43年に長老制を守る盟約が王と議会との間に成立した。しかし王の違約とそれへの議会の妥協を不満として,急進的なカベナンター (契約派) はスコットランド国教会を離脱した。それとともに 19世紀には海外への伝道も行われ,インドがその主要舞台となった。しかし 19世紀から 20世紀にかけて再び教会合同の機運が高まり,1929年にスコットランド教会として結集した。世界教会協議会のメンバーであり,32年以来イギリス国教会との対話も進められている。

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世界大百科事典 第2版の解説

スコットランドきょうかい【スコットランド教会】

スコットランドへのキリスト教伝道は4世紀末のニニアンNinian,アイオナ島に修道院を建立したコルンバなどケルト系の宣教師によって進められたが,11世紀以降ローマ・カトリック教会の影響下に再編された。16世紀に入ると,宗教改革を導入しようとして火刑に処せられたハミルトンPatrick Hamilton,ウィシャートGeorge Wishartの遺志を継いだJ.ノックスによってカルバン主義に基づく改革が実現し,1560年〈スコットランド信仰告白〉と〈規律の書〉による長老主義教会が確立した。

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世界大百科事典内のスコットランド教会の言及

【ノックス】より

…イギリス,スコットランドの宗教改革者,カルバン派のスコットランド教会の創設者。ハディントン郊外に生まれ,セント・アンドルーズ大学を卒業。…

※「スコットランド教会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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