ストロンチアン石(読み)すとろんちあんせき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ストロンチアン石
すとろんちあんせき
strontianite

天青石とともにもっとも普通のストロンチウムの鉱物。ストロンチアン鉱という名称も用いられる。低温熱水鉱脈鉱床の脈石鉱物として、また石灰質堆積(たいせき)岩やカーボナタイト中に産し、変成層状マンガン鉱床から微量を産することもある。自形は双晶による六角板状、柱状、錐(すい)状などであるが、比較的まれである。日本では東京都奥多摩町白丸鉱山の層状マンガン鉱床中から微量を産し、その後高知県佐川町の石灰岩採掘場からも発見された。英名は原産地スコットランド北西部アーガイルArgyll地方のストロンチアンStrontianにちなむ。元素ストロンチウムはこの鉱物から初めて発見された。[加藤 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のストロンチアン石の言及

【ストロンチウム】より

…周期表元素記号=Sr 原子番号=38原子量=87.62地殻中の存在度=375ppm(14位)安定核種存在比 84Sr=0.56%,86Sr=9.86%,87Sr=7.02%,88Sr=82.56%融点=769℃ 沸点=1384℃比重=2.6(20℃)電子配置=[Kr]5s2 おもな酸化数=II周期表第IIA族に属するアルカリ土類金属元素の一つ。スコットランドのストロンチアンに産する鉱物ストロンチアン石(炭酸ストロンチウムSrCO3を主成分とする)から,1790年にイギリスのクローフォードAdair Crawford(1748‐95)によって発見されたのでこの名がある。融触塩の電気分解によって,金属単体としてはじめて取り出したのはH.デービー(1808)である。…

【ストロンチウム鉱物】より

…ストロンチウムを含む鉱物の総称。代表的な鉱物として天青石とストロンチアン石strontianiteがあり,それぞれストロンチウムの原料鉱物である。いずれも比重の大きいこと(3.6~4.0)が特徴である。…

※「ストロンチアン石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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