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スマ Euthynnus affinis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スマ
Euthynnus affinis

スズキ目サバ科の海水魚。別名ヤイト。全長 1m内外に達するカツオに似た魚。体の背面は暗青色で,背部暗色の斜走帯があり,胸鰭の下に数個の黒斑がある。幼魚では体側に約 12条の暗色横帯がある。沿岸の表層にすむが,カツオのような大きな群れをつくらない。本州中部以南,インド・太平洋の温帯・熱帯海域に分布する。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

スマ

関西ではヤイトガツオとも呼ばれる。マグロやカツオと同じサバ科。体長は50~60センチほどで、まれに1メートルに達するものもいる。フィリピンやインドネシア、インド付近など、太平洋、インド洋の熱帯域を回遊し、日本近海ではほとんど水揚げがない。天然でも脂が乗っているが、養殖では、背側が中トロ、腹側が大トロのような状態になる。

(2016-01-13 朝日新聞 朝刊 和歌山3・1地方)

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世界大百科事典 第2版の解説

スマ【Euthynnus affinis】

スズキ目サバ科の海産魚。スマガツオまたはヤイトともいう。ヤイトの名は胸びれの下にある数個の黒斑がやいと(灸)の跡に似ているためといわれる。英名black skipjackまたはlittle tunaは,カツオやマグロとの近縁性を強調したものである。インド洋,太平洋の熱帯から温帯にかけての水温18~20℃の水域に広く分布する。日本では中部以南の暖海に分布するが,量的には多くない。体はやや太く紡錘形で,胸甲や側線以外にはうろこはほとんどない。

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知恵蔵miniの解説

スマ

サバ科の海水魚。カツオやマグロの近縁種で、日本では地方によって「スマガツオ」「ヤイト」などとも呼ばれ、英名も多数ある。本州中部以南の西太平洋からインド洋にかけての温帯の海域に生息し、主に沿岸域の表層を群泳する。成魚の体長は最大で1メートル程度。体は紡錘形で、胸甲と側線以外に鱗(うろこ)はほとんどなく、胸びれの下に数個の黒斑が見られる。食味がマグロに似ており、成長も早いことから、日本では新たな養殖魚として注目を集めている。

(2015-1-22)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スマ
すま
little tuna
[学]Euthynnus affinis

硬骨魚綱スズキ目サバ科に属する海水魚。ソウダガツオに似ているが、やや太短い紡錘形で、鱗(うろこ)は第一背びれの下方に発達する胸甲と、それに続く側線部に限られる。体の背面は暗青色で多くの暗色斜走帯があり、胸びれ下方の体側に灸点(きゅうてん)を思わせる黒斑(こくはん)が数個あるために「ヤイト」とよばれることが多い。ほかにキュウテン、スマガツオ、スマゴ、セガツオなどの方言がある。全長1メートル。本州中部以南の西太平洋からインド洋海域に分布し、比較的沿岸性が強い。ヤイト属にはこのほかに2種が知られており、それぞれ東太平洋と大西洋・地中海に分離して生息している。これら3種が年間6万トン程度漁獲されているといわれる。一本釣り、引縄など小規模漁業においては本種は重要な資源となるが、漁業にとっては本来カツオ釣りやマグロ延縄(はえなわ)などの二次的な対象物にすぎない。肉色はカツオより暗色で、鮮魚、薫製、干物、缶詰、削り節などに利用される。[沖山宗雄]

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