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スリーブ sleeve

翻訳|sleeve

大辞林 第三版の解説

スリーブ【sleeve】

袖。 「ノー--」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

百科事典マイペディアの解説

スリーブ

洋服の(そで)のこと。袖のある衣服は古代ローマ末期に現れ,中世以後さまざまなデザインが工夫された。現在の袖は長さにより半袖,七分袖,長袖などがあり,型には袖山の低いシャツ・スリーブ,身ごろと袖を続けて裁ったフレンチ・スリーブ(キモノ・スリーブ),袖ぐりが深くゆったりしているドルマン・スリーブ,衿(えり)ぐりから袖下にかけて斜めに切り替えたラグラン・スリーブ,ギャザーなどで肩先や袖口をふくらませたパフ・スリーブなどがある。
→関連項目

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スリーブ
sleeve

洋服の。次の各種がある。 (1) 袖幅から,タイトな袖,ルーズな袖,ハンギング袖など。 (2) 袖丈の長短から,無袖,半袖,七分袖,手首丈,長袖など。 (3) 裁断上から,1枚袖,2枚袖,テーラード袖,バイアス袖など。 (4) 袖付けの構造から,セットイン袖,シャツ袖,着物袖,フレンチ袖,ラグラン袖,ドルマン袖,ハイショルダー,ドロップショルダーなど。 (5) 装飾上から,ティアード袖,ドレープ袖,スラッシュ袖,マミリューク袖など。 (6) 外形的特徴から,ビショップ袖,ハム形袖,ちょうちん袖,羊の脚形袖,メロン袖,風船袖,パフ袖など。 (7) 着方のうえから,プッシュアップ袖,アンスリーブドなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スリーブ
すりーぶ
sleeve

洋服での腕を通したり包んだりする部分の総称、日本語の袖(そで)にあたる。[石山 彰]

歴史

「すべる」意味のインド・ヨーロッパ語がドイツ語を通してslfeという古代英語になり、やがてsleeveとして定着した。これがその語源とされている。紀元前1500年代のクレタの男女や紀元前8世紀のアッシリアの男女は、ぴったりした胴衣やチュニックを着ており、短い袖がついている。しかし、古代の衣服の大半はドレーパリー(巻衣)であったところから、ことさら独立した袖という概念は成り立ちにくかったと思われる。
 しかし、中世になって東洋との交流が盛んになると、多様なスリーブが登場する。袖口でラッパ形に広がる大きな三角形の袖(マジャール袖ともいう)はその典型である。同末期のゴシック期には、衣服そのものの構造的発展に伴ってさまざまなスリーブが現れ、やがて次期ルネサンスになると、スリーブの形自体が流行の一つの焦点になってくる。ハム形、ソーセージ形、バグパイプ形……といったぐあいである。17世紀のバロック期以後になって、男子服ではコート型の長上着が一般化すると、スリーブもほとんど定型化した筒型になり、この傾向はいまに及んでいる。
 他方、女子服でのスリーブは、半袖の袖口から通例2~3段のラッフルのカフスをのぞかせる優雅なものに変わり、18世紀いっぱい続けられた。しかし、19世紀に入ってモードの変化が激しくなると、スリーブの形の変化もふたたび活発になり、エレファント・スリーブ、レッグ・オブ・マトン・スリーブ(ジゴ袖、羊脚袖ともいう)、ビショップ・スリーブなど、華やかな展開をみせた。しかし、20世紀に入って機能主義が高まってくると、婦人服自体も簡潔な方向をたどり、スリーブも控え目なものになった。[石山 彰]

種類

こうした西洋服における煩雑なスリーブの変化にもかかわらず、イギリスの学者カニングトンは、これを次のように系統的に分類している。

 〔1〕にはノー・スリーブ、タイト・スリーブ、テーラード・スリーブなどが含まれ、〔2〕にはハンギング・スリーブ、フォールス・スリーブ(腕を通さない装飾としての偽の袖)など、〔3〕にはドルマン・スリーブ(袖付けで極端に緩く、手首で細まる袖)、ビショップ・スリーブ(袖付けで細く、袖口で緩い袖)、ジゴ袖(前出)などが、また〔4〕にはパフ・スリーブ(小さく膨らんだ袖)、バルーン・スリーブ(風船状にやや大きく膨らんだ袖)、ケープ・スリーブなどがある。
 スリーブの種別は、これにとどまらず、分類の基準も別に次のいくつかが設定できる。(1)長さから スリーブレス(袖なし)、ハーフ・レングス・スリーブ(半袖)またはエルボー・レングス・スリーブ(肘(ひじ)丈袖)、スリー・クォーター・レングス・スリーブ(七分丈袖)、リスト・レングス・スリーブ(手首丈袖)、ロング・スリーブ(長袖)など。(2)裁断上から ワンピース・スリーブ(一枚裁ちの袖)、ツーピース・スリーブ(二枚裁ちの袖)など。(3)袖付けの状態から セットイン・スリーブ(普通袖)、キモノ・スリーブ(身頃(みごろ)と一続きの袖)、フレンチ・スリーブ(同前)、ラグラン・スリーブ(襟元から肩、袖と一続きで、切り替え線が前後で八の字形になった袖)、ドルマン・スリーブ(前出)、ハイショルダー(怒り肩の袖)、ドロップ・ショルダー(肩下がりの袖)など。(4)装飾上から ティアード・スリーブ(段々状になった袖)、スラッシュド・スリーブ(切り目装飾のある袖)、マムルーク・スリーブ(何段にも連続的に膨らませた袖)などがある。[石山 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のスリーブの言及

【袖】より

…衣服の腕を覆う部分の名称。
[洋服の袖]
 スリーブsleeveともいい,半袖,長袖,七分袖など長さはさまざまである。袖がつくまでは,古代ギリシアのイオニア風キトンやローマのトゥニカのように,貫頭衣に帯を締めて着装すると,肩から腕に垂れる部分が自然に袖を形づくった。…

※「スリーブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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