化学辞典 第2版「スルホンアミド」の解説
スルホンアミド
スルホンアミド
sulfonamide
【Ⅰ】一般式RSO2NH2(Rはアルキル基またはアリール基)で表されるが,アミノ基の水素がさらにアルキル基またはアリール基で置換されたものも総称する.塩化スルホニルとアミンとの反応で得られ,一般に融点の高い結晶性の化合物である.アミンの同定のための誘導体として重要である.一般に殺菌性など薬理作用を示すものが多く,スルホン剤として用いられる.[別用語参照]サルファ剤【Ⅱ】SO2(NH2)2(96.11).スルファミド(sulfamide),スルホニルアミド(sulfonylamide)ともいう.塩化スルフリルとアンモニアから得られる.白色の結晶.融点93 ℃.密度1.81 g cm-3.水,液体アンモニア,アセトン,エタノール,酢酸エステルに可溶.常温では安定であるが,加熱するとアンモニアを放出して分解する.弱酸性であり,その水素は金属と置換する.[CAS 7803-58-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報