東南アジアのマレー諸島のうち,インドネシアに属する島群の総称。これをさらにスマトラ,ジャワ,ボルネオ,スラウェシなどの大島から成る大スンダ列島,バリ島以東,ウェタル島に至る小スンダ列島とに分ける。モルッカ(マルク)諸島は普通スンダ列島には含めない。スンダ列島は構造的にアルプス・ヒマラヤ系の新期造山帯の東南アジア方面への延長で,島の多くは第三紀の山地,丘陵地およびこれに沿う火山帯から成り,地表上で最も火山が集中し,かつその活動の激しい地域の一つである。しかし大スンダ列島中でもスマトラ東岸やボルネオなどは地盤の安定したスンダ海棚上に位置し,火山活動をみない。スラウェシ島は環太平洋造山帯との接点にあたり,地盤変動が激しく特異な形状を示す。スンダ列島は地域により気候的にかなりの差があり,雨量は西半部ほど多く,小スンダ列島では東に向かうほど乾季が長くなってくる。スンダ列島の中でもスマトラ,ジャワなどはその地理的位置,すぐれた生活環境,外来文化との接触などにより人口が集中してよく開けたが,他の島々は開発が遅れた。しかし,それだけに将来の発展の可能性は大きいといえる。
執筆者:別技 篤彦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…これに対しサフール海棚はニューギニアとともにオーストラリア大陸と連接し,浅いアラフラ海を形成する。そしてこの二つの海棚間に第三紀の強い造山運動によってスンダ山系を生じ,スマトラ島から東へ連なる大小スンダ列島を生じた。これは遠くヒマラヤ造山帯に連なる山系で,激しい火山活動を伴い,世界的な火山地帯となっている。…
※「スンダ列島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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