ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セルゲーエフ」の意味・わかりやすい解説
セルゲーエフ
Sergeev, Konstantin Mikhailovich
[没]1992.4.1. サンクトペテルブルグ
ロシアの舞踊家,振付家。レニングラード帝室舞踊学校を経て,1930年『赤いけし』でデビュー。『白鳥の湖』で一躍有名になり,ガリーナ・S.ウラノワのパートナーを務めた。『バフチサライの泉』『ロミオとジュリエット』『タラス・ブーリバ』『ガヤーヌ』『シンデレラ』『青銅の騎士』などロシア革命後の代表作に出演するかたわら,振付家としてマリウス・プティパの作品『ライモンダ』(1948),『白鳥の湖』(1950)の改訂版をつくった。1951~55年および 1960~70年キーロフ・バレエ団(→マリインスキー劇場バレエ団)の芸術監督。数回にわたってスターリン賞,レーニン賞を受賞,1957年ソビエト連邦人民芸術家の称号を受けた。1992年,ボリショイ・バレエ団で『バヤデルカ』と『海賊』を演出上演した。(→バレエ)
セルゲーエフ
Sergeev, Nikolai Grigor'evich
[没]1951.6.23. ニース
ロシアの舞踊家。ペテルブルグの帝室舞踊学校を修了後,芸術監督になったが,キーロフ・バレエ団に破壊的な影響を与えたとして革命のとき追放され,ロシア・バレエ史のうえで黙殺された。亡命の際,M.ペチパの作品の V.ステパノフによる舞踊譜を持参,それをもとにイギリスやフランスで『眠れる森の美女』 (1921) ,『白鳥の湖』 (34) ,『ジゼル』 (35) などを全幕上演した。現在,このステパノフの舞踊譜はアメリカのハーバード大学図書館に保存されている。
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