ゼノ(その他表記)Zeno

翻訳|Zeno

デジタル大辞泉 「ゼノ」の意味・読み・例文・類語

ゼノ(Zeno Zebrowski)

[1898~1982]ポーランド生まれのカトリック修道士。昭和5年(1930)に来日し、長崎で布教活動を行う。第二次大戦後、東京浅草の生活共同体ありの町」で戦災孤児生活困窮者救済活動に献身したことで知られる。

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20世紀日本人名事典 「ゼノ」の解説

ゼノ
Zeno

07のカトリック神父 コンベンツアル聖フランシスコ会修道士。



国籍
ポーランド

生年
1891年11月12日

没年
1982年4月24日

出生地
ロムザ県シュロベ村

本名
ゼブロフスキ ゼノ〈Zebrowski Zeno〉

別名
別名=ゼノ神父(ゼノシンプ)

主な受賞名〔年〕
勲四等瑞宝章〔’69年〕

経歴
1924年クラクフのグロドノ修道院労働修士。M.M.コルベ神父に師事し、’27年ワルシャワ近郊にニエポカラノフ修道院を共に設立。’30年コルベ神父に従い長崎に来日、聖母の騎士会を設立し布教活動に入る。戦後、’46年戦災孤児のために聖母の騎士園を開設。’50年より東京浅草の廃品回収業者の“アリの町”の自力更生運動を支援し、北原怜子らと活動。’62年には広島に知恵遅れ児童のためのゼノ少年牧場を、神戸にも樅の木学園を創設。来日以来、恵まれない人々の救済につとめ、ゼノ神父の名で親しまれた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゼノ」の意味・わかりやすい解説

ゼノ
Zeno

[生]426? イサウリア
[没]491.4.9.
ビザンチン皇帝 (在位 474~475,476~491) 。イサウリア族族長タラシコディッサはゲルマン人アスパー支配下の宮廷勢力に対抗するため,レオ1世の招きで首都コンスタンチノープルに入り,466年皇女アリアドネと結婚,ラテン名ゼノと名のった。 474年レオ1世が没すると,ゼノの7歳の息子がレオ2世として即位したが,同年末レオ2世が死んだため,正帝位についた。即位後一時陰謀により退位させられたが復位。その治世中最大の事件は 482年の『ヘノチコン』 Henōtikonと呼ばれる統一勅令の発布である。キリスト単性説とキリスト両性説の妥協を目指したものであった。しかしこれは双方の拒否するところとなり,いわゆる「アカキウスの分裂」を引起した。

ゼノ
Zeno, Carlo

[生]1334. ベネチア
[没]1418.3.8. ベネチア
イタリア,ベネチアの軍人,提督。短期間パドバ大学で学んだあと,貧窮のため余儀なく軍人となり,のち商人となった。コンスタンチノープルやクレタ島との貿易に従事するかたわら,ベネチア使節としてビザンチン帝国におもむき活躍。 1378~80年地中海の覇を争ったジェノバとベネチア両国間のキオッジャの戦いでジェノバ海軍を悩まし,ベネチアを勝利に導くのに貢献。その功によりベネチア海軍総司令官に任命された。さらにキプロスからジェノバ人を追放することにも力を尽した。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ゼノ」の解説

ゼノ Zeno, Zebrowski

1898-1982 ポーランドのカトリック修道士。
1898年9月21/28日生まれ。昭和5年コルベ神父とともに長崎にくる。戦後,戦災孤児の救済に尽力。25年北原怜子(さとこ)とであい東京浅草「蟻(あり)の街」で奉仕活動。のち広島に「ゼノ少年牧場」をつくる。54年吉川英治文化賞。昭和57年4月24日東京で死去。83歳。
格言など】ゼノ死ぬひまない,天国行って休みます(福祉活動中の口癖)

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367日誕生日大事典 「ゼノ」の解説

ゼノ

生年月日:1891年11月12日
ラテン教父,聖人
1982年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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