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ソーンスウェートの気候区分 ソーンスウェートのきこうくぶんThornthwaite's classification of climate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ソーンスウェートの気候区分
ソーンスウェートのきこうくぶん
Thornthwaite's classification of climate

アメリカ合衆国の気候学者チャールズ・W.ソーンスウェートによって考案された気候区分。1931年,ソーンスウェートは各月の降水量と蒸発量の比,およびそれらの年合計値をもとにして全世界の気候区分を行なったが,1948年に蒸発散位という新しい概念を導入し,別の見地から気候区分の方法を考案した。すなわち,土壌や植物から大気中に蒸発する水分である蒸発散の量は,降水量と土壌中の水分貯蔵能力によって変わる。そこで,水分不足が起こらないよう十分に水が供給されたと仮定したときの蒸発散量(最大可能蒸発散量)を計算で求め,これを蒸発散位とした。蒸発散位,降水量,地中水分量を用いて水収支の計算法を考え,湿潤係数乾燥係数湿潤指数などを求める。そしてこれらの諸量を使って (1) 湿潤指数による区分,(2) 蒸発散位の年総量による区分,(3) 乾燥係数または湿潤係数による区分,(4) 夏 3ヵ月間の蒸発散位の合計量の年総量に対する百分率による区分の 4群に分け,これら各群についての階級区分を行ない,そのおのおのの階級を組み合わせて各地点の気候型を決定する。各群の階級区分は植生分布を基礎としながらも,それを水収支と結びつけたために植生と気候の因果関係の解明を一歩前進させたものであり,ウラジーミル・P.ケッペンの気候区分に比べて合理的なものといえる。

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