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タレンシ族 タレンシぞくTallensi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タレンシ族
タレンシぞく
Tallensi

ガーナ北部のサバナ地帯に居住する定着農耕民。とうもろこし,ソーガムを栽培し,副業として家畜飼育を行う。言語はグル諸語に属する。同一文化圏に属する諸民族と明確な境界なしに混住する。イギリス統治以前にはタレンシ全体を統合する政治組織も首長のようなものも存在しなかった。重要な社会単位は氏族で,これはさらに共通始祖をもち,外婚規制を伴ういくつかの大リニージに分れる。各大リニージは始祖ゆかりの一定領土を所有すると考えられている。大リニージはさらに分節化して最小単位である一夫多妻の合同家族にいたるが,これらの成員権や相続権はすべて父系原理に基づき,祖先崇拝がこのような社会組織の枠組みになっている。一方地縁的結合を強化するのは地の神に対する信仰で,この司祭であるテンダーナは争いが生じた際の調停者の役割も果す。

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世界大百科事典 第2版の解説

タレンシぞく【タレンシ族 Tallensi】

西アフリカ,ガーナ北部の白ボルタ川と赤ボルタ川にはさまれたサバンナ地帯に住む雑穀栽培を中心とする農耕民。ボルタ語系モレ・グル語族に属する言語を話す。人口は1950年代に約4万人。1930年代にイギリスの社会人類学者M.フォーテスが調査を行い,2冊の民族誌を著した。タレンシ族は政治的にも文化的にも異なる二つの集団,タリスナモースから成り,全体としての統一はなかったが,タレの土地に住む者としての連帯意識をもち,クラン結合や宗教的協同による密接な相互交流を行っていた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

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