ダニエル エルズバーグ(英語表記)Daniel Ellsberg

20世紀西洋人名事典の解説


1931 -
米国の戦略研究者,平和運動家,評論家。
元・アメリカ国防総省勤務。
シカゴ生まれ。
ハーバード大学卒業後、ケンブリッジ大学留学、ゲーム理論の研究で博士号取得、ランド研究所、国務省で政策研究。ベトナム勤務の後「ペンタゴンペーパー」作成に従事するが、アメリカのベトナム政策に批判的となり国防総省のベトナム政策決定経過を「ニューヨーク・タイムズ」に暴露(1971年)し世論反戦を訴える。起訴、解任されるが以後軍縮の研究に従事、平和運動にも参加。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

現代外国人名録2016の解説

職業・肩書
核戦略分析家,平和運動家 マンハッタン・プロジェクト2主宰 元米国国防次官補補佐官

国籍
米国

生年月日
1931年4月7日

出生地
イリノイ州シカゴ

学歴
ハーバード大学経済学部〔1952年〕卒,ケンブリッジ大学

学位
博士号(ハーバード大学)〔1959年〕

経歴
ケンブリッジ大学に留学後、1954年海兵隊に志願、’57年中尉で退役して、母校ハーバード大学に戻った。ランド研究所に入所、’64年国防総省に移ってマクノートン国防次官補の補佐官となり、’65年ベトナム戦争にゲリラ対策顧問として参加し実戦も経験する。’67年ポーター次席大使の下でベトナム戦争の平定計画担当補佐官となったが、米国のベトナム政策に批判的となり、タカ派からハト派に転向し、同年7月に帰国してランド研究所に復帰した。’71年に国防総省(ペンタゴン)のベトナム戦争への介入に関する秘密文書(ペンタゴン・ペーパーズ)を「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」などに持ち込んで暴露、スパイ防止法違反に問われたが、ロサンゼルス連邦地裁で公訴棄却の判決を受けた。のち、軍縮の研究を続けながら、平和運動、反核デモに参加し、平和団体から多くの賞を受ける。現在は米国で核廃絶をめざす超党派の運動体“マンハッタン・プロジェクト2”(ワシントン)を主宰。’94年、12年振りに来日。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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