済州島(読み)さいしゅうとう

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

済州島

島の中心の漢拏(ハルラ)山(標高1950メートル)の噴火でできた。面積は香川県より少し小さい1848平方キロメートルで人口約58万人。「済州火山島と溶岩洞窟群」として2007年、ユネスコ世界自然遺産に登録された。昨年の観光客は約758万人。韓流ドラマの撮影地も多く、中国人を中心に観光客が急増している。

(2011-10-24 朝日新聞 朝刊 アジア)

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デジタル大辞泉の解説

さいしゅう‐とう〔サイシウタウ〕【済州島】

チェジュド

チェジュ‐ド【済州島】

朝鮮半島の南西にある火山島で、韓国最大の島。中央に漢拏(ハルラ)山(標高1950メートル)がそびえる。大韓民国領。周辺の島と共に済州特別自治道をなす。道都は済州。放牧・ミカン栽培・漁業などが行われる。面積約1845平方キロメートル。漢拏山・拒文岳(コムンオルム)の溶岩洞窟群・城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)は、2007年に世界遺産(自然遺産)に登録された。さいしゅうとう。チェジュとう。

チェジュ‐とう〔‐タウ〕【済州島】

チェジュド

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百科事典マイペディアの解説

済州島【さいしゅうとう】

朝鮮半島の最南方にある朝鮮最大の島。1946年全羅南道より分かれ,現在は韓国の済州道となる。道都は済州。中央に漢拏(かんな)山がそびえる玄武岩と粗面岩の火山島。朝鮮で最も暖かく,四季を通じて観光客でにぎわい,南岸の西帰浦は観光の中心地。ミカン,シイタケ,除虫菊,ハッカなどを産する。漢拏山麓では牧畜が盛ん。海産も豊富でサバ,イワシ,タラがとれ,海女(あま)によるアワビ,海藻の採取が有名。海岸線には180kmの一周道路が完成している。この島には古代に耽羅(たんら)王朝があったが,高麗時代に済州と改称された。13世紀後半に元が高麗に侵攻したとき三別抄が最後まで抵抗した拠点は済州島であったことにも見られるように,朝鮮史上に固有の位置を占めている。朝鮮王朝時代は流刑地でもあった。神話伝承や巫俗にも独自の伝統がうかがえる。第2次大戦後の1948年4月3日に南朝鮮の単独選挙に反対する済州島四・三蜂起があり,7年余にわたる闘争で3万人以上の島民が犠牲となった(四・三事件)。また済州島出身の在日朝鮮人は10万余に及ぶ。1846km2。53万2000人(2010)。
→関連項目あま(海人)金時鐘金石範

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世界大百科事典 第2版の解説

さいしゅうとう【済州島 Cheju‐do】

朝鮮半島の南方80kmの海上にある島。人口51万9394(1995)。漢拏(かんな)山(1950m)がつくった火山島で,東西に長い楕円形をなし,面積は1840km2で韓国最大の島。行政上は一島で済州道をなし,道庁所在地は済州市。漢拏山は南朝鮮の最高峰であるが,山麓に河川がなく,海岸沿いに点在する約150個所の湧泉を中心に集落が形成されている。山麓は高度により植生が変わり,200mまでは耕地化されてミカンやいも類が栽培されている。

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大辞林 第三版の解説

さいしゅうとう【済州島】

チェジュド【済州島】

朝鮮半島の南西方にある火山島。韓国領。中央に漢拏ハルラ山(海抜1950メートル)がそびえる。朝鮮最大の島。海女あま漁業で知られる。済州道をなし、道庁所在地は済州。面積1830平方キロメートル。さいしゅうとう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

済州島
さいしゅうとう / チェジュド

韓国(大韓民国)南端にある最大の島。東西73キロメートル、南北41キロメートルのほぼ楕円(だえん)形をなし、62の付属島をもつ。漢拏山(かんださん/ハルラサン)(1950メートル)は島の中央にそびえるアスピーテ火山で、裾野(すその)は海岸にまで延びている。河川は漢拏山の分水嶺(ぶんすいれい)を境に南北に分かれ、伏流し海岸で湧泉(ゆうせん)や滝をつくっている。年平均気温は14.6℃で韓国最高、年降水量も1440ミリメートルと最多雨地域である。暴風日数は年間の3分の1もあり、島の至る所に風化した玄武岩石が遍在するので、島民は石垣を築き、家屋、田畑、畜舎を囲んでいる。古来、女性数が男性数を上回り、漁労、商取引、農耕に至るまで女性の活動が活発である。済州島が風多、石多、女多の三多島とよばれる理由である。農産物としては麦類、アワ、米、サツマイモ、水産物ではサバ、タイ、アワビ、海藻類がある。とくにミカンの生産量は年間16万トンと量的にはリンゴに次ぐが、済州島の主要産物である。1970年以降、牧畜業の拡大が目覚ましく、ウシ2000頭規模の大牧場が4か所できている。済州ウマとヒツジの放牧も有名である。漢拏山を通り済州市と西帰浦市をつなぐ南北横断道路が1962年に開通し、その西側に中文里―済州市間の第二横断道路が完成するに伴い、交通時間が大幅に短縮され、産業発展にも役だっている。これにより西帰浦市には年間数十万の観光客が集まり、観光都市として発展しつつある。また政府は済州島を国際観光地として開発する長期計画を進めている。[森 聖雨]

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精選版 日本国語大辞典の解説

さいしゅう‐とう サイシウタウ【済州島】

朝鮮半島南西方の沖合にある朝鮮第一の大島。大韓民国領。中央に漢拏(ハンナ)山(一九五〇メートル)がそびえる火山島で、古くから三多(多風・多石・多女)の地として知られる。牛馬の放牧、ミカンの栽培、漁業が盛ん。近年は観光地として発展。中心都市は済州市。三多島。三多三無島。チェジュド。

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世界大百科事典内の済州島の言及

【海人】より


[系統と分布]
 日本民族の形成過程のなかで,かなり明瞭にあとづけられるのは南方系であり,インド・チャイニーズ系とインドネシア系に大別されよう。前者は,古典にみえる阿曇(あずみ)系およびその傍系である住吉系漁労民で,中国南部の閩越(びんえつ)地方の漂海民の系統をひき,東シナ海を北上し,山東半島から遼東半島,さらに朝鮮半島西海岸を南下し,多島海,済州島方面を経て玄界灘に達する経路をたどったと推定される。後者は,宗像(むなかた)系海人と呼ばれ,フィリピン付近海域から黒潮の流れに沿ってバシー海峡,台湾,沖縄,奄美諸島などサンゴ礁の発達した島嶼(とうしよ)を伝って南九州に達したと考えられ,古典にいう隼人(はやと)系に属する。…

【朝鮮神話】より

…女は阿踰陀(あゆた)国の王女で父王の命により首露王の妃となるため渡来したという。(6)耽羅(たんら)国(済州島)の三姓始祖神話 良乙那,高乙那,夫乙那の3神人が地中から湧出した。一方東の海浜に紫泥で封印された木箱が漂着して中から3人の処女が現れた。…

※「済州島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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