チェスケーブジェヨビツェ(英語表記)České Budějovice

改訂新版 世界大百科事典 の解説

チェスケー・ブジェヨビツェ
České Budějovice

チェコの南ボヘミア地方の中心都市。人口9万5000(2006)。ドイツ語でブートワイスBudweis。ブルタバ川とマルシェ川の合流点にある交通の要地。機械,木工冶金,食品,製紙業が盛んだが,とくにビール醸造と鉛筆製造で名高い。国王都市として1265年ころ創立。1783年に司教座が置かれた。アーケード四方を囲まれた美しい市場広場,13世紀のドミニコ会修道院内の前期ゴシック様式教会,市庁舎(1730)など見るべきものは多い。1827年にドナウ川とブルタバ川を結ぶために建設されたリンツ~ブジェヨビツェ間のヨーロッパ最初の鉄道馬車基点となった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

チェスケーブジェヨビツェ
České Budějovice

チェコ西部,チェヒ (ボヘミア) 地方南部の中心都市。プラハの南約 120km,ブルタバ川とマルシェ川の合流点にあり,湖水地方の中心をなす。 1790年に創立された鉛筆工場があり,ビール醸造も有名。木材磁器集散地市街には 13世紀に建設されたゴシック様式の聖堂や修道院,城塞などが現存。国の保護都市に指定されている。 1827年この町とオーストリアのリンツとの間に,ヨーロッパで最初の馬車鉄道が敷設された。人口9万 7283 (1991推計) 。

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