チェボクサリ(読み)ちぇぼくさり(英語表記)Чебоксары/Cheboksarï

デジタル大辞泉 「チェボクサリ」の意味・読み・例文・類語

チェボクサリ(Cheboksarï/Чебоксары)

ロシア連邦西部、チュバシ共和国首都ボルガ川に面する河港都市。中世よりチュバシ人集落がつくられ、17世紀から18世紀にかけてボルガ川流域の交易要地として栄えた。1925年より共和国の首都。ロシア革命後の赤軍指揮官ワシリー=チャパーエフの生地チェボクサル

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チェボクサリ」の意味・わかりやすい解説

チェボクサリ
ちぇぼくさり
Чебоксары/Cheboksarï

ロシア連邦西部、チュバシア共和国の首都。人口45万8000(1999)。ボルガ川右岸の港湾都市で、チュバシア共和国の行政、経済、文化の中心地として発展した。主要工業は機械電気機械、トラクター部品)、繊維(綿)、木材食品工業である。総合大学、農業大学、教育大学、チャパーエフ博物館、郷土博物館、各種劇場など、文化施設が多い。市の起源は明らかでないが、1371年の記録に現れ、1555年市となった。1925年共和国の首都となって以降発展し、39年の鉄道開通はそれを助長した。空港所在地。

[中村泰三]

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改訂新版 世界大百科事典 「チェボクサリ」の意味・わかりやすい解説

チェボクサリ
Cheboksary

ロシア連邦,ヨーロッパ・ロシアの中央部にあるチュバシ共和国の首都。ボルガ川中流,ニジニ・ノブゴロド市とカザン市の中間に位置する河港。人口44万2616(2004)。15世紀後半から知られ,1555年モスクワ公国の要塞が建設された。17世紀末~18世紀は,ボルガ沿岸の重要商業都市。革命後,カナシと鉄道で結ばれて急速に発展した。農産物加工の中心地。水力発電所のある近接ノボチェボクサルスク化学工業がさかんである。
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