ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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(2017-05-12 朝日新聞 朝刊 1道)
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硬骨魚綱チョウザメ目チョウザメ科の魚類の総称、またはそのなかの1種。チョウザメ類は、「サメ」の名があるが、軟骨魚類のサメ類ではなくて硬骨魚類である。このなかではきわめて原始的な形質を備えた一群で、「生きた化石」といわれている。北半球にだけ分布する。ヨーロッパとアジアからおよそ15種と北アメリカから約9種が知られている。
体は円筒形に近く、吻(ふん)はとがる。体には大きい板状の硬鱗(こうりん)がある。口は頭の下面に開き、上下両顎(りょうがく)には歯がない。口の前には4本のひげが横一列に並ぶ。尾びれの上葉は下葉より大きい。背びれ、臀(しり)びれおよび腹びれは体の後部に位置する。体の鱗(うろこ)の形がチョウ(蝶)が羽を開いた姿に似ていること、口の位置、ひれの形と位置などがサメを連想させることが、チョウザメの名前の由来である。陸封型と降海型とがある。前者は生涯淡水域にのみ生息し、後者は海と淡水にすむことができ、産卵期には生まれた川を遡上(そじょう)する。おもに貝類、節足動物、ゴカイ類などの底生生物を食べる。成長はきわめて遅く、成熟するまでに6~25年を要するが、毎年成熟するとは限らない。
この類の卵の塩漬けがキャビアであり、ロシア連邦、イランなどは著名な生産国である。養殖も行われている。この類の最大のものはヨーロッパ産のベルーガbeluga/Huso husoで記録され、体長8.5メートル、体重1.3トンで、100歳以上であった。卵巣以外に、肉は生鮮、あるいは薫製、冷凍、乾燥して利用する。頭部軟骨はスープ、浮き袋は糊、鱗は装飾品にするところもある。養殖のために活魚が取引される。近年、公害、乱獲、ダムなどの人的な要因によってこの類の個体数は著しく減少し、絶滅危惧種に指定されている種が増えている。
和名チョウザメgreen sturgeon/Acipenser medirostrisは、日本では本州の北部から樺太(からふと)(サハリン)にかけて分布し、かつては4、5月ごろには北海道の石狩川(いしかりがわ)や天塩(てしお)川に産卵のため多数遡上したが、現在はほとんどみられない。体は細長く円筒状。吻は長く、先端は丸い。口は小さく、頭の側面まで届かない。左右の鰓膜(さいまく)は体の側面と癒合する。ひげの断面は円形。背びれより前に7~10枚の鱗板(りんばん)がある。卵は小さく、水草や砂礫(されき)などに産み付ける。約1週間で孵化(ふか)し、秋に川を下って海に入り成長する。全長2メートルを超える。北海道各地の定置網でまれにとれる。卵はキャビアに、肉は薫製、刺身、バター焼きなどにする。近縁種のカラチョウザメとは背びれ条数、臀びれ条数、鱗板数などが少ないことで区別する。
[尼岡邦夫]
…チョウザメ類の卵の塩蔵品。卵巣をとり出してもみほぐし,卵膜を除いてばらばらにした卵粒を塩漬にして熟成させる。…
※「チョウザメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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