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ツェッペリン Zeppelin, Ferdinand (Adolf August Heinrich), Graf von (count of)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツェッペリン
Zeppelin, Ferdinand (Adolf August Heinrich), Graf von (count of)

[生]1838.7.8. コンスタンツ
[没]1917.3.8. シャルロッテンブルク
ドイツの硬式飛行船製作者。その名は飛行船の代名詞にもなっている。 1863年ドイツ軍人として渡米し,南北戦争の戦闘のもようを気球の上から観戦した。 1890年に退役すると硬式飛行船の開発と運航に専念した。最初の LZ-1飛行船が完成したのは 1900年で,7月2日フリードリヒスハーフェンのボーデン湖 (コンスタンス湖) に浮かべた格納庫から初飛行した。これで飛行船が人々の関心をひき,多くの寄付が集まって 1906年 24時間の滞空飛行を実現した。こうして硬式飛行船の構造様式が確立し,第1次世界大戦では 100機以上のツェッペリン飛行船がドイツ軍の作戦に使われた。 1910年には旅客輸送も始まったが,ツェッペリン自身は大西洋横断という目標が実現するのを見ないまま,1917年この世を去った。 (→ツェッペリン飛行船 )

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百科事典マイペディアの解説

ツェッペリン

ドイツの飛行船技術者。初め軍人,1891年陸軍中将で退役後,飛行船の研究に着手し,1900年最初の硬式飛行船LZ1の飛行に成功,以後大型飛行船の完成に努めた。1909年にはツェッペリン飛行船による航空輸送会社も設立され,また第1次大戦では英国空襲などに使用された。
→関連項目航空フリードリヒスハーフェン

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世界大百科事典 第2版の解説

ツェッペリン【Ferdinand von Zeppelin】

1838‐1917
ドイツの軍人,航空技術者。硬式飛行船の発明者として知られている。コンスタンツの生れ。工芸学校から陸軍士官学校へ入り,1858年歩兵中尉となった。軍事研究のためヨーロッパ各地を旅し,またアメリカでは南北戦争にも参加している。91年陸軍中将として退役した後に飛行船と取り組み,98年に飛行船輸送促進会社を組織して設計製作に着手したが,やはり巨大構造としての技術的困難は大きく,また経済的困難のため辛苦をなめた。

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大辞林 第三版の解説

ツェッペリン【Ferdinand von Zeppelin】

1838~1917) ドイツの航空技術者・軍人。陸軍中将を退役後、ツェッペリン飛行船を開発。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツェッペリン
つぇっぺりん
Graf Ferdinand von Zeppelin
(1838―1917)

硬式飛行船の発明者。ドイツ、バーデンのコンスタンツに生まれる。士官学校を卒業し陸軍将校となったのち、チュービンゲン工科大学に学んだ。1891年中将で退役すると、私財を投じて、アルミニウム合金骨格へ布を張った外殻で空気抵抗を受け、浮力を内蔵ガス袋によって得る、高速航行が可能な硬式飛行船の開発に着手した。LZ1型は長さ128メートル、直径12メートル、ガス容積1万1300立方メートル、12馬力エンジンの双発で、1900年62歳のツェッペリンが自ら船長として飛行した。その後大型化し、1910年から1914年までに、5隻の飛行船は延べ3万5000人の乗客を無事故で国内輸送した。第一次世界大戦にはドイツ海軍によって艦隊偵察やロンドンなどの爆撃に使われたが、迎撃よりも暴風などによる被害が多かった。大戦後アメリカ海軍が不燃性のヘリウムガスを用いた飛行船を採用したが、気象災害によってほとんどが喪失された。ドイツではその後も輸送に使われたが、1937年5月、LZ129型「ヒンデンブルク号」が大西洋定期横断航路を飛行してアメリカのレークハーストに着陸する際に炎上したことで、飛行船は世界の空から消えた。しかし、ツェッペリンの構想が新しく生かされ、運輸機関として復活する可能性も十分考えられる。[佐貫亦男]

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世界大百科事典内のツェッペリンの言及

【航空】より

…しかし初期のものは大馬力の動力装置を積む余力がないためスピードが遅く,少し風があると航行困難になった。20世紀に入って,ドイツのF.ツェッペリンの硬式飛行船が出現するにおよんで,その性能は飛躍的に向上し,1910年からは,20~25人乗りのツェッペリン飛行船により,ドイツ国内の各都市を結ぶ世界最初の有償航空旅客輸送が始められた。この運航は第1次世界大戦の始まる14年まで続き,3万4000人を運んだ。…

※「ツェッペリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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