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ツチグリ(土栗) ツチグリPotentilla discolor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツチグリ(土栗)
ツチグリ
Potentilla discolor

バラ科の多年草で,アジア温帯に広い分布をもち,日本では西日本の山地野原に生える。根は紡錘状に肥厚し,焼くとクリのような味があり食べられるところからこの名がある。根生葉は叢生し,2~4対の小葉から成る奇数羽状複葉で,表面は無毛,下面には白い綿毛を密生する。春,高さ 15~30cmの茎の上部に集散花序をなして黄色の花をつける。5個の花弁は先端部がへこむ。萼片は5,副萼片は線形で5個ある。近似種のキジムシロはこれとよく似ているが,葉の裏面が青く,根が肥厚しないことなどで区別できる。

ツチグリ(土栗)
ツチグリ
Astraeus hygrometricus; earthstar

担子菌類腹菌目クチベニタケ科。ツチガキ (土柿) ともいう。夏秋の頃,山林地下の路傍の地面に生える。子実体は傘をつくらない。初め扁球形でなかば地面に埋っているが,成熟すると革質で厚い堅固な外皮が星状に7~8片に裂けてそり返るので,内膜に包まれた嚢状体が地面上にせり上げられる。胞子はこの嚢状体の内部に生じた担子器上にできて褐色。この子実体の外皮は乾燥すると内に巻き,その先端が嚢を押して嚢状体の先端の孔口から胞子が押出される。その後湿気を得ると再び外皮は外にそり返り,乾くと内に巻く運動を繰返す。日本全土,北アメリカ,ヨーロッパなどに広く分布する。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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