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デムーラン Desmoulins, Camille

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

デムーラン
Desmoulins, Camille

[生]1760.3.2. エーヌ,ギーズ
[没]1794.4.5. パリ
フランス革命期の山岳派ジャーナリスト。バスティーユ攻撃後アンシアン・レジーム攻撃の小冊子『自由フランス』 La France libreを出版。ミラボー伯の死の少し前から G.ダントンと行動をともにするようになり,1792年8月 10日の蜂起で活躍。同年9月の国民公会選挙ではパリから選出され,ジロンド派攻撃の急先鋒となった。 89年以来,週刊紙『フランスとブラバンの革命』 Révolution de France et de Brabantを発行してきたが,93年 12月には新たに『ル・ビュー・コルドゥリエ』 Le Vieux Cordelier紙を発行。これは初めはエベール派攻撃に主力を注ぎ,そのかぎりでは M.ロベスピエールからも承認されていたが,やがてダントンの意見 (穏和主義) を主張するにいたり,恐怖政治に反対したためロベスピエールの攻撃を受けて,94年3月末ダントンとともに逮捕され,4月5日処刑された。

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百科事典マイペディアの解説

デムーラン

フランス革命期のジャーナリスト。1789年群集を扇動してバスティーユ攻撃を準備。国民公会では山岳派に所属。1793年《老兵コルドリエ》紙を創刊して恐怖政治に反対,ダントンらとともに穏和派として処刑された。

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世界大百科事典 第2版の解説

デムーラン【Lucie‐Simplice‐Benoît‐Camille Desmoulins】

1760‐94
フランス革命期の政治家,ジャーナリスト。ルイ・ル・グラン学院におけるロベスピエールの学友。卒業後,弁護士となるが,革命勃発とともにジャーナリストとして頭角をあらわす。1789年7月14日の前後,パレ・ロアイヤルで演説し,民衆をさかんに革命へと扇動した。その後,《フランスとブラバンの革命》紙を発刊しながら,コルドリエ・クラブでも活動した。さらに92年8月の革命の後,国民公会議員にも選出され,山岳派に属し,ジロンド派と対決した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デムーラン
でむーらん
Lucie Simplice Camille Benoit Desmoulins
(1760―1794)

フランスの文筆家、政治家。ピカルディ州のギーズに生まれる。ルイ・ル・グラン学院に学び、1785年パリ高等法院の弁護士となり、1788年『フランス人民の哲学』を著して本格的革命の近いことを予告した。翌1789年7月12日、わき立つパリのパレ・ロアイヤルで「武器をとれ」を趣旨とする演説で民衆を扇動し、14日のバスチーユ攻撃への大きなきっかけを与えた。以後コルドリエ・クラブに属し、主としてサン・キュロットを代弁するジャーナリストとして有名になり、1792年国民公会に選出されてのちも、モンターニュ派(山岳派)の一人としてやはり文筆をもってジロンド派との抗争に活躍し、1793年6月自派の権力掌握後は新聞『ビュー・コルドリエ』を創刊、モンターニュ右派のダントン派の機関誌として、同左派のエベール派を攻撃。さらにロベスピエール派とも対立、ついにダントンとともに処刑された。[樋口謹一]

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世界大百科事典内のデムーランの言及

【カフェ】より

…17世紀以来,貴族や上層ブルジョアには,社交の場として〈サロン〉があったが,しだいに勢力を伸ばしてくる中小ブルジョア,とくに行動的知識人にとっては,カフェが,政治や芸術をめぐって議論をたたかわせ,新しい思想を練り上げるための絶好の場となった。パレ・ロアイヤルには,多くの評判のカフェが集まっていたが,そのひとつ〈カフェ・ド・フォア〉はジャコバン・クラブのたまり場で,1789年7月12日,ネッケル罷免の報せに,カミーユ・デムーランが机にとび乗り〈カフェを出て革命を!〉と訴えたという逸話で名高い。革命後,カフェと政治との直接的なかかわりは薄れ,ブルジョア社会に対抗する政治・社会運動の拠点は,民衆の談論の場であった居酒屋の手に移る。…

※「デムーラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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