デーリーエクスプレス(読み)でーりーえくすぷれす(その他表記)Daily Express

デジタル大辞泉 「デーリーエクスプレス」の意味・読み・例文・類語

デーリー‐エクスプレス(Daily Express)

英国日刊新聞。1900年創刊。保守的な立場をとる大衆紙。発行部数は約62万1871部(2011年6月)。

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精選版 日本国語大辞典 「デーリーエクスプレス」の意味・読み・例文・類語

デーリー‐エクスプレス

  1. ( Daily Express ) イギリス新聞朝刊紙。一九〇〇年、A=ピアスンが創刊。発行所ロンドン。中立系大衆紙で、イギリス帝国第一主義を標榜した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「デーリーエクスプレス」の意味・わかりやすい解説

デーリー・エクスプレス
でーりーえくすぷれす
Daily Express

イギリスの中間市場向け日刊タブロイド紙。1900年、雑誌で成功していたシリル・アーサー・ピアソンCyril Arthur Pearson(1866―1921)によって創刊された。当時、イギリスの新聞は一面を広告ページにしていたが、同紙は初めてニュースだけで埋めるアメリカ方式を取り入れた。編集方針は不偏不党だが、イギリス帝国主義擁護の立場にたち、海外報道に力を注いだ。しかし、競合紙に押されて伸び悩み、1916年、ウィリアム・マクスウェル・エイトキンWilliam Maxwell Aitken(後のビーバーブルック卿(きょう))が支配権を握った。その後、社勢は伸張し、1918年に日曜紙『サンデー・エクスプレス』を創刊、1920年代にはマンチェスターグラスゴーにも進出し全国紙となった。レイアウト天才と称されるアーサー・クリスチャンセンArthur Christiansenが編集長を務めた1930年代から1950年代にかけて部数は大きく伸び、1948年まで全国紙で部数トップの座を維持し続け、1950年の時点でも400万部を超えていた。時にセンセーショナリズムと批判されるが、低俗ではなく、硬いニュースもわかりやすく語りかける姿勢が受け入れられた。しかし、その後部数減が続き、直接の発行元のエクスプレス・ニューズペーパーズ社は、1977年に建築業者ビクター・マシューズに買収され、その後1985年にはユナイテッド・ビジネス・メディア社に、2000年には、ノーザン・アンド・シェル社に買収されるなど、経営主体は転々とかわった。政治的には保守派の立場が鮮明である。発行部数は2000年段階で105万部だったのが、2011年には64万部と大幅な減少となっている。

[橋本 直]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デーリーエクスプレス」の意味・わかりやすい解説

デーリー・エクスプレス
Daily Express

イギリスの大衆紙で,ビーバーブルック系の代表紙。イギリス連邦第一主義を前面に押出している。 1900年 C.ピアソンが創刊,アメリカの新聞にならって第1面に主要ニュースを掲載,景品などをつけて半ペニーの廉価で積極的に販売,30年には競争紙『デーリー・メール』の部数を追越した。 12年シンジケート組織になり,22年ビーバーブルックの完全支配下に入った。ロンドン,マンチェスター,グラスゴーで同時印刷。保守系。発行部数は朝刊 125万 7880 (1997) 。

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百科事典マイペディア 「デーリーエクスプレス」の意味・わかりやすい解説

デーリー・エクスプレス

英国の日刊紙。1900年A.ピアソンが創刊。保守系で英国至上主義を主張。1912年ビーバーブルック卿の手に渡り,第2次大戦前は英国最大の発行部数を誇った。発行部数約112万部(1998年)。

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世界大百科事典(旧版)内のデーリーエクスプレスの言及

【ビーバーブルック】より

…1910年イギリスに渡って下院議員となり,同じカナダ生れのA.B.ローの私設秘書として政界進出を果たす。保守党議員として活動するかたわら,《デーリー・エクスプレス》(1916),《イブニング・スタンダード》(1923)を買収,また《サンデー・エクスプレス》(1921)を創刊するなど新聞経営に手を染める。とくに30~40年代の有力な大衆紙であり,自分の新聞でもある《デーリー・エクスプレス》を政治的武器に使い,議会の内外で大英帝国の紐帯強化の実現をめざした。…

※「デーリーエクスプレス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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