トゥアト(その他表記)Touat

改訂新版 世界大百科事典 「トゥアト」の意味・わかりやすい解説

トゥアト
Touat

北アフリカのサハラ砂漠北西部,現在のアルジェリア中部にあるオアシスの町。サハラを越えての交易路の,とくにトンブクトゥからカルタゴ,トリポリへ向かう交易路の中継地として,長い間重要な町であった。北アフリカからの衣類や装身具,サハラの岩塩と引換えに,サハラの南から金や奴隷が運ばれてきた。15世紀,ヨーロッパ人にとっては伝説化された風聞だけで到達できなかった黄金の帝国マリや,その大交易都市トンブクトゥについての情報を得るために,ジェノバの商人マルファンテAntonio Malfante(1410ころ-50ころ)がトゥアトに潜入した。彼の手紙によると,当時このオアシスには,アラブ系の商人のほか,ユダヤ人商人が大勢住みついて,商取引のかなりの部分を掌握していたらしい。
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関連語 川田

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥアト」の意味・わかりやすい解説

トゥアト
Touat

サハラ砂漠,アルジェリア領中央部のサウーラ地方にあるオアシス群。狭義にはメサウド涸れ谷の東側にアドラル (オランの南約 860km) を中心として南北 120kmにわたって連なる 135のオアシスをさすが,広義には,北西方のサウラ涸れ谷に沿って連なるオアシスや東方のインサラー,ティムミンなどを含み,その延長は 600kmにも達する。アトラス山脈から南下する地下水脈を,フォガラ (人工の地下水路) によって導き,生活用水,灌漑に利用している。穀類,野菜,ナツメヤシが栽培され,ヒツジが遊牧される。古くから,地中海沿岸地方とスーダン,トンブクツー (マリ) を結ぶ重要な隊商路にあたり,町は要塞化している。現在はサハラ縦断道路が通る。南端のレガヌにはフランスの核実験基地があったが,返還された。

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