ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
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トルコ共和国(人口およそ6800万人)の言語。以前はオスマン・トルコ語とよばれ、トルコ系諸言語のなかの有力な一員である。トルコ系諸言語は東シベリアから中央アジア一帯に広く分布し、互いに親縁関係を有し、トルコ語族を形づくる。トルコ語は、その南方語派に属していて、アゼルバイジャン語などと近い関係にある。
トルコ共和国の成立(1923)後、それまで使っていたアラビア・ペルシア文字による表記法をやめ、1928年からローマ字による正書法を用いている。8個の母音(ぼいん)字と21の子音字は、よくトルコ語の音素を反映しているから、文字と発音を学ぶのに苦労が少なくてすむ。トルコ語には母音調和とよばれる母音配列の制限があり、とくに前舌母音i,ü,ö,eと後舌母音,u,o,aが対立する。たとえば、kedi「ネコ」の複数形はkedilerであるのに対し、koyun「ヒツジ」の複数形はkoyunlarのように、語形変化の全般にわたって母音調和の支配力が及ぶ。
トルコ語は形態のうえからいうと、典型的な膠着(こうちゃく)語である(日本語は膠着語とはいいがたい)。語形変化は、語幹に語尾や接尾辞(接頭辞はない)がいくつもつくことができ、しかもそれぞれの境目がはっきりしている膠着的手法によって行われる。不規則変化はきわめて少ない。たとえば、ev「家」は、evin「家の」、eve「家へ」、evi「家を」、evde「家で・に」、evden「家から・より」のように規則的に変化する。また、bildirilmediという語は、bil-(「知る」の語根。単独で使用すれば命令の「知れ」)、-dir「使役」、-il「受身」、-me「否定」、-di「完了」からなり、「知らせられなかった」を意味する。文の構造も日本語によく似ている。主語で始まり、述語(動詞)で終わる。修飾語は被修飾語に先だち、自立語は付属語に先だつ。目的語のあとに動詞がくるなどの諸点である。
[竹内和夫]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…トルコ語などチュルク語族の諸言語,モンゴル語などモンゴル語族の諸言語,満州語などツングース語族の諸言語の総称。これらの諸言語が互いに親族関係にあってアルタイ語族をなすとの説が有力で,さらに朝鮮語や日本語をも含めた親族関係が問題にされることがある。…
…この際に語根と接辞は屈折語の場合に比べてその結合が緩やかであって,おのおのが自己の形式を常に保っており,両者が融合してしまうようなことはない。この特徴をよく示す例としてトルコ語や,アフリカのバントゥー諸語などがあげられる。例えばトルコ語の語形ülkelerinizdenはülke〈国〉に‐ler(複数),‐(i)niz〈君たちの〉(二人称複数所有形),‐den〈~から〉という三つの接尾的要素が膠着してできている形で,〈君たちの国々から〉の意味である。…
…このように〈複数〉の意味内容は言語によって異なるし,複数形のあらわれが一定の文法的・意味的条件によって制限されている場合もある。たとえば英語では可算名詞について2,3,4…等の数詞がつく場合,eight booksのように,必ずその名詞(book)は複数形(books)をとるが,トルコ語では数詞が先行する場合は複数を示す接尾辞を伴わないのが普通であり,sekiz kitapとなる(sekizは〈8〉,kitapは〈本〉。なおこれに複数接尾辞がつく場合は,kitaplarとなる)。…
…広い意味のトルコ語。狭い意味のトルコ語がトルコ共和国語をさすのに対して,トルコ共和国語を含めて,アジア大陸,ヨーロッパ大陸に広く分布する同族のトルコ系諸言語のすべてをさす。…
…しかし向格語尾〈…の方へ〉では,asztal‐hez〈テーブルの方へ〉,ajtó‐hoz〈ドアの方へ〉,tükör‐höz〈かがみの方へ〉と,非円唇用‐hez,円唇後舌用‐hoz,円唇前舌用‐hözと3種類が用意されていて,ここに非円唇と円唇という円唇性の規準が母音調和に加わっている。 アルタイ系のトルコ語の母音では,前舌性と円唇性の規準特徴が厳しく守られている。トルコ語は前舌非円唇/i,e/,前舌円唇/ö,ü/,後舌非円唇/ı[ɯ],a/,後舌円唇/o,u/の8母音をもっている。…
※「トルコ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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