トレチャコフ(読み)とれちゃこふ(英語表記)Сергей Михайлович Третьяков/Sergey Mihaylovich Tret'yakov

山川 世界史小辞典 改訂新版 「トレチャコフ」の解説

トレチャコフ
Pavel Mikhailovich Tretiakov

1832~98

ロシアの絵画収集家。モスクワ商人亜麻布を扱う商人であったが,美術館を建てるつもりでロシア絵画の収集を始め,1881年から展示を始めた。モスクワ市に寄贈され,ロシア革命当時は4000点を保有していた。十月革命後国有化され,現在のトレチャコフ美術館となった。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トレチャコフ」の意味・わかりやすい解説

トレチャコフ
とれちゃこふ
Сергей Михайлович Третьяков/Sergey Mihaylovich Tret'yakov
(1892―1939)

ソ連詩人劇作家。「芸術左翼戦線グループの代表的な詩人、理論家として革命後の前衛芸術運動に参加。1920年代初頭の中国滞在、中国を舞台にした戯曲『吠(ほ)えろ、中国』(1926)はメイエルホリド劇場で上演され、大きな反響をよんだ。1930年代後半の血の粛清犠牲となった。

水野忠夫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android