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ナゴルノカラバフ ナゴルノカラバフ Nagorno-Karabah

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デジタル大辞泉の解説

ナゴルノ‐カラバフ(Nagorno-Karabah)

アゼルバイジャン共和国に属する自治州。中心都市ステパナケルトアルメニア人が多く居住しており、ソ連時代から民族紛争がたびたび起こっている。1992年、共和国として独立自治を宣言するも、アゼルバイジャンアルメニアは認めず、同地の帰属をめぐって2国間の衝突が激化。1994年の停戦後も和平交渉は難航している。

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百科事典マイペディアの解説

ナゴルノ・カラバフ

アゼルバイジャンに属する自治州。面積4400km2,人口約14万人(2008)。州都ステパナケルト。1923年以来の自治州。1988年,住民の76%を占めるアルメニア人がアルメニアへの帰属変更を求める運動を起こしてアゼルバイジャン人と対立。
→関連項目カフカスナヒチェバン

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナゴルノ・カラバフ
なごるのからばふ
Нагорно-Карабах Nagorno-Karabah

アジア南西部、アゼルバイジャン共和国に属する自治州。同国内のアルメニア人居住地域。ナゴルヌイ・カラバフНагорный Карабах/Nagorny Karabahともいう。面積4400平方キロメートル、人口14万4300(2002推計)。中心都市はステパナケルトСтепанакерт/Stepanakert(1923年までハンケンディKhankendyと称した)。人口5万2900(2002)。[上野俊彦]

沿革

ナゴルノ・カラバフは、1923年アゼルバイジャンに属するナゴルノ・カラバフ自治州Нагорно-Карабахская Автономная Область/Nagorno-Karabahskaya Avtonomnaya Oblast'として設立され、その地位のまま社会主義時代を過ごしてきたが、1988年以降アルメニアとアゼルバイジャンの間でその帰属が争われている。ソ連時代の88年ごろから、住民の大半を占めるアルメニア人がこの自治州のアルメニア共和国への帰属替えを主張したため、州内でアゼルバイジャン人とアルメニア人の民族紛争が勃発(ぼっぱつ)、これにアゼルバイジャン軍が介入、さらにアルメニア、アゼルバイジャン両国の武力衝突に発展した(ナゴルノ・カラバフ戦争)。自治州側は1991年9月「ナゴルノ・カラバフ・アルメニア共和国」創設を宣言し、同年12月住民投票を行い、翌92年1月独立を宣言した。それを認めないアゼルバイジャンとアルメニアとの紛争はさらに先鋭化した。94年に停戦協定が発効したが、その後の和平交渉でも根本的問題は解決していない。[上野俊彦]

国土

小カフカス山脈東側斜面に位置し、標高2500メートル級のカラバフ山脈から標高200~300メートルの山麓(さんろく)にかけて広がり、クラ川に注ぐ多くの支流の谷がおもな生活舞台となっている。平均気温は1月零下13℃~2℃、7月14℃~26℃。年降水量は400~900ミリメートル。低地は半砂漠で、山地は広葉樹林に覆われている。[上野俊彦]

住民・産業

1989年国勢調査による民族構成は、アルメニア人(14万5500、76.9%)、アゼルバイジャン人(4万0700、21.5%)が主である。
 おもな工業は、食品加工、軽工業、木材加工、建築資材生産などである。農業は、ブドウ、果樹、野菜、穀物、タバコ、飼料作物の栽培、ウシ、ヒツジの牧畜、養豚、生糸生産などが行われている。中心都市ステパナケルトには、軽工業(絹織物、製靴、じゅうたん製造)、食品加工(乳製品、食肉)、電気機器、農機具、家具、建築資材などの工場がある。[上野俊彦]

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