ナツズイセン(読み)なつずいせん

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナツズイセン
なつずいせん / 夏水仙
[学]Lycoris squamigera Maxim.

ヒガンバナ科の球根草。中国原産で、日本の中部以北にも野生化している。8月に60~70センチメートルの花茎を伸ばし、先端に淡紅色のらっぱ形の花を8~10個つける。開花期には葉はなく、翌春、淡緑色で長さ30~40センチメートル、幅3センチメートルの広い葉を伸ばし、この葉は6月下旬には枯れる。植え換えは葉が枯れて花茎が伸びる前に行うが、植え付けが遅れると球根のままで花茎が伸びてくる。日当りのよい場所に15センチメートル間隔に植えるが、2~3年は植え換えをしなくてもよい。普通は種子ができず、分球で殖やす。[植村猶行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のナツズイセンの言及

【ヒガンバナ(彼岸花)】より

…日本産のものはL.traubii Haywardとして狭義のL.aureaとは別種扱いされることもある。ナツズイセンL.squamigera Maxim.(英名hardy amaryllis)(イラスト)は花が淡紅紫色で,上記3種のように花被のへりが著しく波打つことはない。本州中部以北の人家付近に野生状態のものが見いだされるが,本来の野生かどうか疑問視されている。…

※「ナツズイセン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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