精選版 日本国語大辞典「ナンセンス」の解説
ナンセンス
(nonsense)⸨ノンセンス⸩
[1] 〘名〙 (形動)
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一〇「新五が斯様な無意味(ノンセンス)を書くには弱った」
② 知能・理解力が低いこと。また、そのさま。
③ 実際にはありそうもない、通常の論理を踏みはずした事柄。また、そのさま。
④ 相手の考え、行動などに対して否定的な価値判断を下していう。だめなこと。ばかげているさま。
※話の屑籠〈菊池寛〉昭和七年(1932)七月「かう云ふナンセンスな、馬鹿々々しい犯罪が」
[2] 〘感動〙 相手の言い分を頭から否定しようとする時に発することば。
※何処へ(1908)〈正宗白鳥〉八「ノンセンス!〈略〉開闢以来億万人の人間が為古したことだ」
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