ニューランズ(英語表記)Newlands, John Alexander Reina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニューランズ
Newlands, John Alexander Reina

[生]1837.11.26. ロンドン
[没]1898.7.29. ロンドン
イギリスの化学者。オクターブの法則の発見者。王立化学大学で A.ホフマンに師事した。イタリアに行き,志願兵として G.ガリバルディのもとで自由戦線に参加 (1860) した経験をもつ。 1864年元素を原子量の順に並べると,それらの性質に8個おきの周期性が認められることを『ケミカル・ニュース』誌上に発表した。彼はこのことを音階の類比で説明したため「オクターブ法則」と呼ばれた。長い間問題にされなかったが,のちに見直され,87年ロイヤル・ソサエティよりデービー・メダルを授与された。彼の発見はのちの近代的周期表への道程に重要な影響を与えた。主著『周期律の発見』 On the Discovery of the Periodic Law (84) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ニューランズ【John Alexander Reina Newlands】

1837‐98
イギリスの化学者。ロンドン出身。王立化学大学のA.W.vonホフマンのもとで学び,分析技師,精糖所の化学技師などを務めた。1864年原子量の増加順に元素に番号をつけ,この順序数の導入によって従来の元素分類における原子量の算術級数的関係偏重を克服した。翌年当時既知の62の全元素を分類し,同族所属の類似元素の順序数の差が7ないしその倍数となることを指摘して,これを音楽の音階にちなんでオクターブの法則と仮に呼んだ。

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大辞林 第三版の解説

ニューランズ【John Alexander Reina Newlands】

1837~1898) イギリスの化学者。元素を原子量の順に並べると周期性のあることを発見、オクターブの法則として発表。当時は認められず、メンデレーエフの周期律の発見により再認識される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニューランズ
にゅーらんず
John Alexander Reina Newlands
(1837―1898)

イギリスの化学者。王立化学大学でホフマンに学び、王立農業協会付き化学者助手を務めたのち、分析化学者として独立した。砂糖の精製所の化学者としても長く勤めた。1864年、元素の原子量を定数で割って得られる整数(順序数)と元素の性質の類似から元素の分類を試みた。翌1865年、当時既知だった62の全元素を順序数の順に並べると、順序数差7ごとに性質の似た元素が並ぶというオクターブの法則を提唱したが受け入れられなかった。しかし、メンデレーエフの周期律発見後、発見の優先権を主張して認められた。1887年王立協会よりデービー・メダルを贈られた。[梶 雅範]

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世界大百科事典内のニューランズの言及

【周期律】より

…その後フランスのシャンクルトアAlexandre Émile Béguyer de Chancourtois(1819‐86)は,さらに新しい規則性,すなわち原子を原子量に従って配列していくと,よく似た性質の元素がほぼ等間隔に現れることを発見し,これに基づいて元素を円柱のまわりにらせん状に配列した独創的な図表〈地のらせんvis de terre〉を1862年に発表した(図1)。また,イギリスのJ.A.R.ニューランズは,元素を原子量の順に段階的に配列していくと,8番目ごとによく似た元素が現れ,これが音楽におけるオクターブに酷似しているという〈オクターブの法則law of octaves〉(〈ニューランズの法則〉ともいう)を1865年に発表した。これらは現在の周期律の最初のいとぐちをつかんだものであったが,あまりにも独創的な内容と新奇な表現のため,その価値を認められなかった。…

※「ニューランズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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