ネベルソン

百科事典マイペディア 「ネベルソン」の意味・わかりやすい解説

ネベルソン

ロシア出身,米国の彫刻家キエフに生まれ,1905年米国に移住。1932年から1933年にかけてメキシコでディエゴ・リベラの壁画制作の助手を務める。1936年からキュビスムの影響を受けた彫刻作品を発表する。戦後木製廃品木箱に詰め,それらを積み上げたレリーフ状のアッサンブラージュ着手。黒い彩色のシリーズから金色のシリーズへと移行した後も,絵画的な正面性は作品に祭壇のような趣を与えている。1970年代以降はアルミニウムエポキシ樹脂といった素材に関心を向け,さらには大規模な屋外作品も制作している。
→関連項目アッサンブラージュ

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改訂新版 世界大百科事典 「ネベルソン」の意味・わかりやすい解説

ネベルソン
Louise Nevelson
生没年:1900-88

ロシア出身のアメリカの彫刻家。キエフ生れ。1950年代後半から顕著になったアメリカのジャンク・アートjunk art(廃物芸術)の代表的存在。彼女は50年代になって木彫を始めたが,やがて家具など種々の木製品廃材やその断片を集め,それらを組み合わせた作品を制作するようになった。とくに木箱の中に廃材を並べ,その木箱を縦横に連ねた大きな作品が有名。60年代後半になると金属プラスチックなどへと材料をひろげ,ジャンク・アート一本ではなくなった。
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