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ノルデ Nolde, Emil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ノルデ
Nolde, Emil

[生]1867.8.7. シュレースウィヒ,ノルデ
[没]1956.4.13/15. セーブル
ドイツの画家,版画家。本名 Emil Hansen。ドイツの表現主義絵画を代表する画家の一人。初め木彫を学び家具と装飾のデザインをしたが,絵画に転じ,ゲルマンの土俗的なファンタジーを表現して注目された。 1906年「ブリュッケ」に加盟したが,1年後グループを離れて孤高の道を選び,最も充実した作品の時代を迎え,『最後の晩餐』 (1909) ,『子供たちとキリスト』 (10,ニューヨーク近代美術館) ,『黄金の子牛をめぐる踊り』 (10) ,リトグラフ『ダンサー』 (13) など,表現主義のすぐれた作品を残した。ナチス支配下で退廃芸術の烙印を押された一人。

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百科事典マイペディアの解説

ノルデ

ドイツの画家。本名エミール・ハンセンEmil Hansen。ノルデに生まれ,ミュンヘン,パリなど各地に遊学。印象派の影響を受けたのち表現主義に向かい,1906年ブリュッケの運動に参加。

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世界大百科事典 第2版の解説

ノルデ【Emil Nolde】

1867‐1956
ドイツの画家。1906または07年に表現派集団〈ブリュッケ〉に所属し,奔放な無定形の色彩と原始的モティーフにより客観的写実画法を打破した表現派の代表者。地霊を喚起し,原自然に迫る情念的なその画風は,視覚的なモダニズムの系譜とは無縁に,北ドイツの郷土の孤独な自然体験や前近代の神話的影像に結びついており,20世紀美術の中でも特異な位置を占めている。版画や水彩画にも秀で,とくに国内亡命中の水彩画群は絶品である。

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大辞林 第三版の解説

ノルデ【Emil Nolde】

1867~1956) ドイツの画家。宗教的題材を多く取り上げ、表現主義的画風を樹立。水彩画・木版画などの作品もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ノルデ
のるで
Emil Nolde
(1867―1956)

ドイツの画家。本名Emil Hansen。シュレスウィヒのノルデに生まれる。フレンスブルクの彫刻学校を卒業後、スイスのザンクト・ガレンで工芸学校の教師となる。1898年以後ミュンヘン、パリ、コペンハーゲンで絵画を学び画家に転じた。印象主義から出発してこれを乗り越え、表現主義的な独自の画風を樹立した。1905~07年ドレスデンに住み、一時表現主義のグループ「ブリュッケ(橋)」の客員となったが短期間で別れ、生涯孤独の探究を続けた。14年シベリア経由で極東、日本、東南アジアを旅行。第一次世界大戦後はベルリンとゼービュールで制作したが、ナチスにより退廃芸術として弾圧された。鮮烈な色彩と幻想味豊かな宗教画、風景画、花の絵を得意とする。水彩画および版画の作品も多い。ゼービュールで死去。住居はノルデ美術館となっている。[野村太郎]

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世界大百科事典内のノルデの言及

【リトグラフ】より

…20世紀に入るとフランスの石版熱は鎮静するが,代わって1920年代にはドイツが石版制作ブームの舞台となる。〈ブリュッケ〉の画家たち,キルヒナーやノルデらが,色刷木版画風の様式で色刷石版画に表現主義的効果を持ちこんだ。グロピウスのバウハウスも,クレー,カンディンスキー,ファイニンガーらの石版画集を刊行した。…

※「ノルデ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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