ドイツ南西部,ネッカー川中流にあるバーデン・ビュルテンブルク州の小都市。人口11万9526(1999)。フランク時代に王領地として記録に現れ,13世紀シュタウフェン朝の家領となる。大空位時代に自由帝国都市となり,商業地として栄えた。1525年ドイツ農民戦争が勃発したとき,ネカータール・オーデンワルト農民団の指導者ヒプラーWendel Hipler(1465ころ-1526)は,5月中旬,ここに農民議会を招集しようとした。そのために作成されたのが《ハイルブロン綱領》で,市民的立場に立って帝国を改造し,封建的諸権利を制限することをうたっている。19世紀以降シュトゥットガルトとならぶシュワーベン地方の商工業の中心として発展,食品,機械,化学工業などが盛んである。
執筆者:瀬原 義生
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ドイツ南西部、バーデン・ウュルテンベルク州の都市。人口11万9300(2000)。ネッカー川右岸に位置する。ネッカー川の水運とワイン取引とで繁栄し、1298年に神聖ローマ帝国の直轄都市になった。現在でも周辺の丘陵地や河谷斜面にブドウ畑が多い。19世紀より近代工業が発達し、ネッカー河港に隣接する工業地域には、製粉、発電、化学、自動車などの工業が立地する。
[朝野洋一]
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