ハツカダイコン(読み)はつかだいこん(その他表記)radish

翻訳|radish

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハツカダイコン」の意味・わかりやすい解説

ハツカダイコン
はつかだいこん / 廿日大根
radish
[学] Raphanus sativus L. var. sativus
Raphanus sativus L. var. radicula Pers.

アブラナ科(APG分類:アブラナ科)の一、二年草。英語名であるラディッシュの名でよばれることもある。ダイコン変種で、ダイコンのなかでもっとも小形。名のごとく極早生(ごくわせ)で、種子を播(ま)いてから20~30日で収穫できる。日本へは明治以後ヨーロッパから導入された。根の色と形は品種により白、紅色のほか黒色もあり、丸型、長型などがあるが、日本では料理の彩りに紅色で丸いものの需要が多い。サラダ酢漬け浅漬けなどにする。

[星川清親 2020年11月13日]


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百科事典マイペディア 「ハツカダイコン」の意味・わかりやすい解説

ハツカダイコン

ラディッシュとも。ヨーロッパから導入されたダイコンの一種季節,品種により早いものは播種後20日ほどで収穫できるためこの名がある。ふつうは40日前後かかる。根茎は小型の球形表面鮮紅色が多いが,白,黄,紫などもある。おもにサラダや酢の物とされる。
→関連項目ダイコン(大根)ラディッシュ

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栄養・生化学辞典 「ハツカダイコン」の解説

ハツカダイコン

 [Raphanus sativus (radicula group)].フウチョウソウ目アブラナ科ダイコン属に属する.ダイコンの一品種.草丈15〜20cmで,葉や小球状の赤い根を食用にする.

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改訂新版 世界大百科事典 「ハツカダイコン」の意味・わかりやすい解説

ハツカダイコン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハツカダイコン」の意味・わかりやすい解説

ハツカダイコン(廿日大根)
ハツカダイコン

「ラディッシュ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のハツカダイコンの言及

【ダイコン(大根)】より

…ダイコンの栽培は古くから行われており,エジプトでは古代に普及していた。ピラミッドの碑文にもピラミッド建設のときにタマネギやニンニクとともにハツカダイコンを労働者に食べさせたことが記されている。また,古代ギリシア・ローマ時代にも重んじられ,ローマ人によってヨーロッパに伝えられ,中世以後にゲルマン人やスラブ人によってさらに広範囲の地域に広められた。…

【ラディシュ】より

…アブラナ科の一年草(イラスト)。ヨーロッパ系のダイコンで,播種(はしゆ)してから20~30日の短期間で収穫できるところから,ハツカダイコンの別名がある。古くから西洋に分布し,ピラミッド建設の碑文にも記されているといわれる。…

※「ハツカダイコン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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