ハプスブルク[家](読み)ハプスブルク

百科事典マイペディアの解説

ハプスブルク[家]【ハプスブルク】

ヨーロッパで長期にわたり権勢をほこった名門王家。10世紀半ばアルザス地方に起こり,その後拠点としたスイスの山城ハプスブルクの名が家名となった。1273年ルドルフ1世が初めてドイツ王となり,1452年神聖ローマ帝国皇帝に即位したフリードリヒ3世以後はほぼ一貫して帝位を独占した。15世紀末以後ネーデルラント,ハンガリー,ボヘミアを合わせ,16世紀カール5世(1519年即位,1520年神聖ローマ皇帝)のときにスペイン王位を兼ねて最盛期を現出するが,アウクスブルクの宗教和議後退位。その後ハプスブルク家はオーストリア系とスペイン系に分立することになる。スペイン帝国ではフェリペ2世の時全盛期をむかえるが,1700年に断絶,スペイン継承戦争を招いた。一方,オーストリアではマリア・テレジアが啓蒙君主として君臨し,国民の信望を得た。1806年ナポレオン戦争中,神聖ローマ帝国が崩壊すると,フランツ2世はオーストリア皇帝としてとどまり,フランツ・ヨーゼフ1世の時にはオーストリア・ハンガリー二重帝国が成立。だが民族運動の高まりと,1918年の第1次世界大戦の敗戦に続くドイツ革命で,カール1世が帝位を失い没落した。→神聖ローマ帝国
→関連項目アウスグライヒアルチンボルドイタリア戦争ウィーンウィーン国立美術史美術館ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ウェストファリア条約オーストリアオーストリア継承戦争オランダシェーンブルン宮殿七年戦争スペインスロベニアチェコドイツフェルディナント[1世]プラハ大学ブルボン[家]ベルギーホーエンツォレルン[家]マクシミリアン[1世]マザランリシュリュールクセンブルク朝ルドルフ[1世]

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