コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

バクチノキ

百科事典マイペディアの解説

バクチノキ

ビランジュとも。本州(関東以西)〜沖縄の暖地にはえるバラ科の常緑高木。樹皮が鱗片となって大きくはげ落ち,そのあと幹肌(はだ)が赤黄色になるのを,博奕(ばくち)で負けて着物をはぐのにたとえ,この名がある。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バクチノキ
ばくちのき / 博打木
[学]Prunus zippeliana Miq.

バラ科の常緑高木。樹皮は鱗片(りんぺん)状にはげ落ち、あとが紅黄色になる。名は、このようすを博打(ばくち)に負けて裸になるのに例えたもの。ビランジュ(毘蘭樹)ともいう。葉は互生し、長楕円(ちょうだえん)形で長さ10~15センチメートル、革質で光沢があり、縁(へり)に鋭い鋸歯(きょし)がある。葉柄の上部に1対の蜜腺(みつせん)があるので、サクラ属であることがわかる。9月ころ、穂状の総状花序をつくり、径約7ミリメートルの白色花を密集して開く。雄しべは多数で、花弁より長い。果実は初めゆがんだ卵形、翌年5~6月に楕円形で長さ1.5センチメートルになり、紫黒色に熟す。海に近い暖地に生え、房総半島以西の本州から沖縄、および台湾に分布する。葉にシアン配糖体のプルナシンを含み、水蒸気蒸留してバクチ水を製造し、杏仁(きょうにん)水の原料にした。[小林義雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内のバクチノキの言及

【サクラ(桜)】より

…本州中部以北,北海道の山地に生えるシウリザクラP.ssiori Fr.Schm.は花序の軸に葉があるが,おしべは花弁とほぼ同長で,葉は大型で,基部が心形である。バクチノキP.zippeliana Miq.(イラスト)やリンボクP.spinulosa Sieb.et Zucc.(イラスト)は暖地に分布する常緑高木で,秋に穂状の花を開く。
[栽培]
 サクラは実生,接木,挿木などで繁殖させる。…

※「バクチノキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

バクチノキの関連キーワードナンジャモンジャ何じゃもんじゃビランジュリンボク小林義雄小田原市毘蘭樹枇蘭樹毘蘭裸木毘嵐

今日のキーワード

所信表明演説

政府の長が施政に関する考え方を明らかにするために行う演説。日本の国会では、臨時国会や特別国会の冒頭に内閣総理大臣が衆議院および参議院の本会議場で行い、当面の問題を中心にその国会における内閣の方針を示す...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android