バニュワンギ(その他表記)Banyuwangi

デジタル大辞泉 「バニュワンギ」の意味・読み・例文・類語

バニュワンギ(Banjuwangi)

インドネシア、ジャワ島東端の港湾都市バリ海峡を挟んで対岸バリ島が浮かぶ。長らくヒンズー教国のバランバンガン王国の支配下にあったが、18世紀末にオランダ領となった。コーヒー、米を産する。近郊バンテン水牛)が生息するバルラン国立公園がある。

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改訂新版 世界大百科事典 「バニュワンギ」の意味・わかりやすい解説

バニュワンギ
Banyuwangi

インドネシア,東ジャワ州の同名県の県都。人口約8万。ジャワ語で〈バニュ〉は水,〈ワンギ〉は芳香を意味する。バニュワンギ県はジャワ島東端部に位置し,バリ海峡に面する。古くからバリ島との交流が盛んで,今日でもフェリーが県内のクタパン港から日に何本も往来している。バニュワンギをはじめとするジャワ島東端部は,かつてバランバンガンBalambanganの名で呼ばれる地方王朝の支配下にあり,さらに中部ジャワ,バリ,マドゥラの諸勢力が入りこみ,オランダ東インド会社をまじえて複雑な抗争を繰り返した歴史をもっている。オシナンosinanと称される特異なジャワ語方言が用いられるが,中部ジャワ方面からの移住者や,マドゥラ系,バリ系の住民も多い。水田面積の比率は低いが灌漑地での生産性が高く,米の多産地として知られる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バニュワンギ」の意味・わかりやすい解説

バニュワンギ
ばにゅわんぎ
Banjuwangi

インドネシア、ジャワ島東端の港湾都市。狭いバリ海峡を隔ててバリ島と対する。地名は「香りある水」の意。人口7万6596(1971)。バリ島のギリマヌックとの間に連絡船が通じる。周辺はゴム、コーヒー、コプラ、米、バナナなどの産地。オランダ領時代にはユトレヒト城塞(じょうさい)が建設された。シンガポールオーストラリアへの海底ケーブル起点でもある。

[別技篤彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バニュワンギ」の意味・わかりやすい解説

バニュワンギ
Banyuwangi

インドネシア,ジャワ島東端部,バリ海峡にのぞむ港町ジャワティムール州に属する。 18世紀末にオランダはここに理事官を派遣し,バリ島,ロンボク島の監視をさせた。農産物集散,積出しが行われ,バリ島と結ぶフェリー連絡港でもある。竹紙が製造される。人口9万 359 (1980) 。

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世界大百科事典(旧版)内のバニュワンギの言及

【土師氏】より

…応神天皇陵古墳を盟主とする古市古墳群が羽曳野丘陵の近傍に所在するのも,理由のあることであった。なぜなら,仁賢天皇の埴生坂本陵,来目皇子の河内埴生山岡上の墓,履中即位前紀に見える埴生(はにゆう)坂の表記からすると,現在の羽曳野丘陵は古代には埴生山と呼ばれており,埴生とはハニの豊富にある場所の意だからである。 土師氏には,4系統が知られており,それぞれハニや大王墓の分布と対応している。…

※「バニュワンギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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