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バニラ Vanilla planifolia; common vanilla

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バニラ
Vanilla planifolia; common vanilla

ラン科のつる性草本。茎は径 1cmあまりの緑色円柱形で他の樹木などにからみついてはい上がり,生長後は根を欠いても気根のみで生活をする。は互生し,茎を抱くやや短い柄があり,長楕円形で先はとがり,多肉,無毛で鮮緑色を呈する。葉に対生して白色紐状の気根が生じる。上方の葉腋から総状花序を出し,多数の大きな黄緑色の花をつける。果実は円柱形で初めは緑色で,のちに濃褐色となり,多数の黒い種子を生じる。これを成熟前に乾燥したものをバニラ果といい,発酵させたものを香料として用いる。ほかに薬用にも利用されている。メキシコ,中央アメリカ原産であるが,温帯,熱帯に広く栽培され,特に海岸や島など高温多湿のところによくできる。現在は中央アメリカと西インド諸島,ジャワ,モーリシャスなどが主産地となっている。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

バニラ

ラン科の植物。中米メキシコ原産とされ、実を発酵させると独特の甘い香りがする。香りの主成分は「バニリン」という物質だ。市販の「バニラエッセンス」は化学合成したもの。天然バニラから抽出されたものは「バニラ・エキストラクト」と呼ばれる。

(2011-02-16 朝日新聞 朝刊 筑後 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

バニラ(vanilla)

ラン科の多年生の蔓植物(つるしょくぶつ)。葉の付け根から気根を出して他に絡み、長楕円形の多肉の葉が互生する。花は総状につき、黄緑色。果実は細長く、完熟しないうちに発酵させると特有の甘い香気を発し、食品の香料に利用する。熱帯アメリカの原産。
バニラエッセンス。またそれで香りをつけたアイスクリームのこと。

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百科事典マイペディアの解説

バニラ

中米原産のラン科のつる性多年草。茎は棒状で白色の気根を生じ,これで他物にからまる。葉は多肉で長楕円形。花は黄緑色で径5〜8cm,総状をなして咲く。果実は円柱状三稜形で長さ15〜30cm,豆の莢のような形なので,バニラビーンズと呼ばれる。
→関連項目ラン(蘭)

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栄養・生化学辞典の解説

バニラ

 [Vanilla fragrans].ラン目ラン科ツチアケビ属のつる性多年草のバニラマメといわれる種実を発酵させ,乾燥してアルコール抽出し香料として用いる.さやそのものを乾燥したものも使われる.

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デジタル大辞泉プラスの解説

バニラ

円谷プロダクションによる特撮ドラマシリーズ「ウルトラシリーズ」に登場する怪獣。赤色火焔怪獣。初登場作品は『ウルトラマン』。身長55メートル、体重2万トン。超古代文明人により「赤い悪魔」と怖れられ、液状化されカプセルに閉じ込められていたが復活。口から高熱の火炎を吐く。

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世界大百科事典 第2版の解説

バニラ【(common) vanilla】

メキシコからブラジルにかけての熱帯林の中に野生し,19世紀中ごろから栽培もされているラン科のつる植物で,香料や薬用にされる(イラスト)。茎は直径約1.5cm,節から太い気根を出して他物にからみつき,10m以上に伸びる。葉は長さ10~20cm,楕円形で先がとがり,花は淡緑色でトランペット状に開き,直径5~8cm,葉腋(ようえき)に20~30花ほどが房状につく。下位の花から次々に咲く,早朝に咲き夜にはしぼむ。

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大辞林 第三版の解説

バニラ【vanilla】

ラン科のつる性常緑多年草。熱帯アメリカ原産。果実を食品の香料とするため熱帯各地で栽培。葉は長楕円形で肉質。気根を出して他物にからみ付く。花は緑黄色。果実は長さ約20センチメートル、径約1センチメートルの円柱形で三稜がある。
バニラ-エッセンスで香りをつけたアイス-クリーム。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バニラ
ばにら
vanilla
[学]Vanilla planifolia Andr.

ラン科の多年生常緑藤本(とうほん)(つる植物)。原産地は南東メキシコから中南米の熱帯地方。つる茎の各葉の付け根から気根を出し、他の木などをよじ登り、養水分を吸って十余メートルにも伸びる。葉は肉厚、楕円(だえん)形で互生し、花は茎の先端部近くの葉腋(ようえき)に総状花序をなしてつく。花冠は黄白色、長さ約4センチメートル、ラン特有の形であるが半開きで全開はしない。果実は円柱形で三稜(りょう)があり、長さ20~30センチメートル、径約1センチメートル。花期後4か月で完熟し、黒褐色になる。内部は褐色の粘液に包まれた微小な種子が多く入っている。
 高温・多湿を要する熱帯植物で、世界の熱帯で栽培される。主産地はマダガスカル島、コスタリカ、西インド諸島、インドネシア地域、オセアニアの島々などであり、19世紀から栽培が始められた。繁殖は、つる茎を短く切って挿苗をつくる。定植後3年ほどから結実を始め、以後1株から毎年数十個の果実が得られる。原産地以外では媒介昆虫がいないので、人工受粉が必要である。果実は完熟しないうちに採取して、やや乾かしてから、過乾を避けてゆっくり発酵させる。果実はしなやかなチョコレート色になり、特有の高貴で強い甘い香り、いわゆるバニラ香を発する。これは、果実に含まれるバニリン配糖体が、細胞中の酵素エムルシンによって分解され、バニラ香をもつバニリンが単離生成されるためである。[星川清親]

食品

果実(バニラビーンズ)を未熟なうちに収穫、発酵させ、甘い芳香を出させて抽出した液をアルコールで薄めたものがバニラエッセンスとして市販されている。アイスクリーム、プディング、クッキー、ケーキ、キャンディ、ババロア、クリーム、菓子類やソフトドリンクの香味づけに、またたばこのフレーバーづけにも用いられる。発酵させたあとのバニラビーンズは、粉末にして洋菓子類の香味づけに用いられ、またこれを砂糖と混ぜたバニラシュガーはスウィートチョコレート作りに欠かせない。コロンブスのアメリカ大陸発見によってヨーロッパにもたらされたが、現在の主産地はマダガスカル島で、世界の生産高の80%以上を占めている。[齋藤 浩]

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世界大百科事典内のバニラの言及

【バニリン】より

つる性の熱帯植物バニラの蒴果(さくか)が発酵すると得られる芳香物質。これは発酵により組織内の配糖体が酵素で分解されて生じたものであり,特有の甘い香気をもつためバニラフレーバーとしての用途がきわめて広く,とくにバター,チョコレート,アイスクリームをはじめ各種の食品香料として大量に使用されている。…

【ラン(蘭)】より

…開花期間も長いし,着生ランでは乾燥にも強く,栽培がそれほどむずかしくなく,苗の長距離輸送もやさしいことが,園芸植物としてのランの利用を発展させたのであろう。観賞以外の利用としては食品香料となるバニラや,生薬のサレップなどがある。【井上 健】
【洋ランと東洋ラン】
 日本の園芸界では,ラン科植物を東洋ラン,洋ラン,和ランなどに分けて取り扱っているが,これは植物学上での分類ではない。…

※「バニラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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