バラク オバマ(英語表記)Barack Obama

現代外国人名録2016 「バラク オバマ」の解説

バラク オバマ
Barack Obama

職業・肩書
政治家,弁護士 米国大統領(第44代)

国籍
米国

生年月日
1961年8月4日

出生地
ハワイ州ホノルル

本名
オバマ,バラク・フセイン〈Obama,Barack Hussein〉

学歴
コロンビア大学(政治学)〔1983年〕卒,ハーバード大学ロースクール卒

受賞
ノーベル平和賞〔2009年〕,グラミー賞(最優秀朗読アルバム賞,第48回・50回)〔2006年・2008年〕

経歴
父はケニア出身、母は白人の米国人。両親が離婚し、母が再婚したため、1967年6歳の時インドネシアジャカルタ移住。’71年ハワイの名門プナホー・スクールに入学。’79年ロサンゼルスのオクシデンタルカレッジに入学、のちニューヨークのコロンビア大学に移籍。’82年父がケニアで事故死。’83年コロンビア大学で政治学学士号取得。’85年シカゴの地域改善団体・デベロッピング・コミュニティ・プロジェクトに就職。アフリカ系ゲットー“サウス・サイド”でコミュニティ・オーガナイザーとして住民や地域リーダーの組織化をめざす。’88年ハーバード大学ロースクールに入学。この頃初めてケニアを訪れる。’90年アフリカ系初の「ハーバード・ロー・レビュー」編集長。’97年よりイリノイ州上院議員2期を経て、2004年11月同州選出の連邦上院議員に当選。同年7月のボストン民主党大会での基調演説「一つのアメリカ」で一躍脚光を浴びた。2005年1月就任。アフリカ系米国人としては南北戦争後史上3人目の上院議員となる。2006年南アフリカ、ケニア、エチオピアなどを公式訪問。議会ではイラクからの完全撤退をめざす「イラク戦争段階的縮小法案」を発表。2008年大統領選の民主党候補選びでヒラリー・クリントン上院議員と争い、6月指名獲得に必要な過半数の代議員数を確保して5ケ月にわたる大接戦を制した。8月党全国大会で正式に大統領候補に指名され、副大統領候補はジョセフ・バイデン上院議員を指名。アフリカ系の候補指名は、民主、共和両党を通じて米国史上初めて。11月の大統領選では共和党のジョン・マケイン上院議員に勝利。2009年1月米国史上初のアフリカ系大統領に就任。イラク戦争の終結や医療保険制度改革、環境政策の見直し、「核なき世界」実現に向けた取り組みなどに尽力。10月大統領就任から1年未満ながらノーベル平和賞を受け、話題となった。11月鳩山由紀夫首相との日米首脳会談で初来日。2010年11月の中間選挙で民主党は60議席以上を失い、52議席を失った1994年の中間選挙を上回る大敗を喫した。2012年11月の大統領選では接戦の末、共和党のロムニー候補を破り、再選、2013年1月2期目就任。2014年11月の中間選挙でも民主党は大敗、共和党は8年ぶりに上下両院で過半数を奪還した。カリスマ的な演説に定評がある。著書「父の夢を継いで」(邦題「マイ・ドリーム」,1995年)、「希望を勇気に」(邦題「合衆国再生」,2006年)はベストセラーとなる。妻のミシェルは弁護士で2女がある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

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