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バラトゥインスキー Baratynskii, Evgenii Abramovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バラトゥインスキー
Baratynskii, Evgenii Abramovich

[生]1800.3.2. タンボフ
[没]1844.7.11. イタリア,ナポリ
ロシアの詩人。歩兵連隊の一兵卒としてフィンランドに駐屯しながら詩作に励んだ。エレジー風の彼の詩は深い哲学的内容と同時に,力強い感情表現をそなえていたため,『幻滅』 Razuverenie (1821) など M.グリンカによって歌曲になった作品もある。おもな作品は『真実』 Istina (24) ,『嵐』 Burya (24) ,『最後の死』 Poslednyaya smert' (27) 。

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百科事典マイペディアの解説

バラトゥインスキー

ロシアの詩人プーシキンらとともにロシア・ロマン派を代表する詩人だが,彫琢された形式美のうちに深い思索をつづる形而上的詩風は,同時代において他に類例を見ない。今世紀のロシア象徴主義者やブロツキーらに大きな影響をあたえた。

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世界大百科事典 第2版の解説

バラトゥインスキー【Evgenii Abramovich Baratynskii】

1800‐44
ロシアの詩人。1820年代の詩人としてはプーシキンに次ぐすぐれた詩人である。下士官としてフィンランドで暮らし,ロシア士官とフィンランド娘の悲恋を描いた物語詩《エーダ》(1825)で世に出た。26年退官した後は,V.A.ジュコーフスキー,プーシキンらの理解もあって文学的にめぐまれた生活を送った。哲学的分析への傾斜と理想主義的な態度が彼の詩作の特徴であるが,簡潔で表現力ある抒情詩が彼の真髄である。当時の批評家ベリンスキーに激しく攻撃されたため,後に象徴派の詩人たちによって再評価されるまで,彼の真価は久しく忘れ去られることとなった。

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