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バロットン Vallotton, Félix Edmond

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バロットン
Vallotton, Félix Edmond

[生]1865.2.28. ローザンヌ
[没]1925.12.29. パリ
スイス出身のフランスの画家。 1882年パリに出てアカデミー・ジュリアンに学び,そこで J.ビュイヤールや P.ボナールらと交わり,ナビ派に参加。 93年アンデパンダン展に初出品。 1900年フランス国籍を得た。代表作『ポーカーをする人』 (1902) 。また木版画にもすぐれ,『ラ・ルビュ・ブランシュ』などの雑誌や R.グールモンの『仮面の書』 Livre de masquesに挿絵を描いた。

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世界大百科事典 第2版の解説

バロットン【Félix Édouard Vallotton】

1865‐1925
フランスの画家。スイスのローザンヌ生れ。1882年,パリに出,アカデミー・ジュリアンに学ぶ。クールベ,マネの影響下に出発し,ロートレック,ゴッホ,ルソーのスタイルに接近する一方で,点描派やナビ派にも触発される。黒と白の強烈な対比を用いた,象徴主義的な木版画で一境地を切り開き,挿絵画家としても活躍するが,1900年以降はもっぱら写実主義的な作風に専念し,新即物主義の先駆者となる。【本江 邦夫】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バロットン
ばろっとん
Flix Edouard Vallotton
(1865―1925)

スイス出身のフランスの画家、版画家。ローザンヌに生まれ、パリで没。1882年に画家を志してパリに出、アカデミー・ジュリアンで学ぶ。85年のサロンに初出品。90年代には木版画とリトグラフに卓越した技量を発揮した。とりわけ91年から手がけた木版画では、単純化されたフォルムや、白と黒の強い対照を伴った平面的パターンにより、日本の影響を顕著に示す装飾的で表現力に富んだスタイルを確立した。80年代末にアカデミー・ジュリアンの学生を中心に結成されたナビ派とは、93年からいっしょに作品を展示するようになり、平面的なスタイルで通りや室内の情景を描いたが、版画に顕著にみられる急進的な社会的意識のため、保守的で神秘的傾向の強いナビ派のなかでは特異な位置を占めていた。しかし99年の結婚後は、その社会的意識もしだいに薄らぎ、主力は油彩画に注がれ、静けさをたたえた写実的描写によって静物画、室内画、風景画などを制作した。[大森達次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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