バーブ教(読み)バーブきょう(英語表記)Bābism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バーブ教
バーブきょう
Bābism

19世紀中頃シーラーズのサイイド・アリー・ムハンマドによって創始されたイスラム教シーア派の一分派。サイイド・アリー・ムハンマドは 1844年自己がバーブであると称し,救世主の出現を待望していた民衆の歓迎を得て一派を形成した。バーブ教の教理は自由思想的教義とグノーシス的要素を結合したものであったが,預言者ムハンマドの宗教の終りを告げたところから,当局の迫害を受け,教主は 50年処刑され,教徒は地下にもぐるか国外へ出た。この派はのちに2派に分れ,そのうちバハーイ教と呼ばれる一派は現在も新興宗教として活動している。

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世界大百科事典 第2版の解説

バーブきょう【バーブ教】

19世紀にイラン人セイエド・アリー・モハンマドSeyyed ‘Alī Moḥammad(1820‐50)がはじめた宗教。シーラーズに生まれた彼は,ペルシア湾岸の港町で商売に従事したが,まもなくやめてシーア派の聖地カルバラーへ巡礼に行き,同地で神学者カージム・ラシュティーの弟子になり,シャイヒー派の教理を学んだ。師は死ぬ前にシーア派の隠れイマーム(マフディー)の再臨を予言し,1844年,イランの混乱した政治・社会情勢および民衆のマフディー再臨を熱望する宗教的状態を背景に,セイエド・アリー・モハンマドは自らを〈バーブbāb〉(アラビア語で〈門〉の意)と宣言した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バーブ教
ばーぶきょう
Bb

1844年にイランで、自らを「(メシアへの)門(バーブ)」であると宣言したミルザー・アリー・ムハンマドによって創始されたメシア主義的新宗教。社会改革を唱え、各地で反乱を起こしたが、カージャール朝によって弾圧され、バーブ自身も処刑された。のちにバハーイ教へと発展していった。[竹下政孝]

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