改訂新版 世界大百科事典 「パオ」の意味・わかりやすい解説
パオ (包)
Bāo
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…アラビア語で正しくはスーハージュSūhāj。古代にはパオとよばれ,コプト教徒の最大拠点としてコプト教会が多い。対岸にはミン神信仰の地アフミームAkhmīm(アクミム)がある。…
…モンゴルの椀型天幕家屋。包(パオ)はその中国語。細棒から成る壁部(伸縮自在の矢来組)と屋根部の骨組みに,フェルトをまき(夏は1枚,冬は2枚重ね),獣毛製ロープで縛る。…
…コイ・コインの住居,エスキモーのイグルー(氷雪ブロックのドーム)などがその例である。後者にはテント構造やモンゴルのパオなどがある。テント構造はメソポタミアに発生したと思われ,羊,ヤギの牧畜の始まりとほとんど同じくらいの古さがある。…
…その遊牧地域は,ユーラシア大陸の北東から南西にかけて展開している。そこにはモンゴルのゲル(中国ではパオ,中央アジアではユルタ),チベットや西アジアそして北アフリカに広がる黒色の方形テント等が見られ,遊牧社会という農耕社会とは別の生き方における成熟が,そうした住居に表現されている。ゲルや方形テントは一定の場所に長期間とどまらないとしても,その内部はけっして仮設的なものでなく,住居として充実し完成されたものである。…
※「パオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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