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パオ(包) パオ

百科事典マイペディアの解説

パオ(包)【パオ】

モンゴル人やキルギス人など,中央アジア〜北部アジアのステップに住む遊牧民族の移動式の家。パオは中国語で,モンゴルではゲルという。ドロヤナギやノニレを材料にした円筒状の壁体を作り,その上に傘(かさ)のように開閉できる円錐形の天井をのせ,全体をフェルトでおおう。
→関連項目テントモンゴル

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世界大百科事典 第2版の解説

パオ【パオ(包) Bāo】

モンゴル人など遊牧民族が用いる居住用の天幕。その形が包子(北方中国人の常食である饅頭(マントウ))に似ているので,中国人がつけた呼名。天井が円錐形,周囲が円筒形で,柳やニレなどの木材を組み合わせて骨格を作り,外側を羊毛のフェルトで覆う。床に炉を作り,頂上に明りとりと煙出しの穴をあけ,側面にはめこんだ扉から出入する。組立て,分解が自由で,動物の背に積んで簡単に移動できるのが特徴である。ゲル【日比野 丈夫】

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パオ(包)
パオ

天幕」のページをご覧ください。

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世界大百科事典内のパオ(包)の言及

【ゲル】より

…モンゴルの椀型天幕家屋。包(パオ)はその中国語。細棒から成る壁部(伸縮自在の矢来組)と屋根部の骨組みに,フェルトをまき(夏は1枚,冬は2枚重ね),獣毛製ロープで縛る。…

【建築構造】より

…コイ・コインの住居,エスキモーのイグルー(氷雪ブロックのドーム)などがその例である。後者にはテント構造やモンゴルのパオなどがある。テント構造はメソポタミアに発生したと思われ,羊,ヤギの牧畜の始まりとほとんど同じくらいの古さがある。…

【住居】より

…その遊牧地域は,ユーラシア大陸の北東から南西にかけて展開している。そこにはモンゴルのゲル(中国ではパオ,中央アジアではユルタ),チベットや西アジアそして北アフリカに広がる黒色の方形テント等が見られ,遊牧社会という農耕社会とは別の生き方における成熟が,そうした住居に表現されている。ゲルや方形テントは一定の場所に長期間とどまらないとしても,その内部はけっして仮設的なものでなく,住居として充実し完成されたものである。…

※「パオ(包)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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