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ビタミンB2と代謝異常 びたみんびーつーとたいしゃいじょう

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家庭医学館の解説

びたみんびーつーとたいしゃいじょう【ビタミンB2と代謝異常】

 食物中の糖質(とうしつ)、脂質(ししつ)、たんぱく質エネルギーになったり、からだをつくったりする際、酸化や還元などの種々の代謝が行なわれます。ビタミン2は、その代謝を進める酵素の一成分として重要なビタミンです。
 このビタミンB2が不足すると、種々の代謝異常がおこり、発育期の子どもは成長の遅れや消化不良をおこします。初期の症状として、からだの粘膜(ねんまく)の部分に炎症がおこるのが特徴です(ビタミンB2欠乏症)。
 炎症は、目の角膜(かくまく)(黒目(くろめ))の表層部におこる、びまん性角膜炎(せいかくまくえん)、口角(こうかく)・くちびるの内側・舌(した)などの口腔(こうくう)の炎症、鼻・くちびる・耳介(じかい)・まぶた・肛門(こうもん)・陰部(いんぶ)などにおこる脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)(「脂漏性皮膚炎」)の3つです。
 これら3つが、そろっておこることはまれといわれ、おもに口内の炎症が多く、もっとも早く現われる症状です。
 角膜炎をおこすと、羞明(しゅうめい)(まぶしさ)、結膜炎(けつまくえん)(「結膜炎とは」)、流涙(りゅうるい)、眼精疲労(がんせいひろう)(「眼精疲労」)などが現われます。
 口角炎は、口の端が蒼白(そうはく)になり、ただれて裂けます。口唇炎(こうしんえん)では、くちびるが赤くなり、表面がはがれます。舌炎(ぜつえん)では、舌が紅色となり、焼けるような感じ、うずくような痛みを感じます。このような症状が子どもに現われると成長停止がみられます。
●原因
 ビタミンB2の少ない食事を続けることでおこります。1~2か月で症状が出る場合もあれば、3~4か月かかる場合もあります。
 摂取していても、抗生物質の連用、肝臓病、糖尿病、脳下垂体(のうかすいたい)の病気などがおこると、ビタミンB2の利用がうまくできなくなり、欠乏症がおこります。
●検査と診断
 ビタミンB2の欠乏に特有の症状があるかどうかをみます。また、血液中のビタミンB2の濃度を測定したり、ビタミンB2の負荷テストを行ないます。血液1dℓ中、ビタミンB2が6.0μg(マイクログラム)以下であれば、不足と診断されます。B2負荷テストは、B2を10mg皮下注射して、1時間後の血中のB2と、3時間後の尿中のB2の排泄量(はいせつりょう)を調べ、どの程度利用されたかをみて判定します。
●治療
 ビタミンB2の欠乏が、食事による摂取不足によっておこったのか、それとも、B2の利用能(りようのう)(消化管からうまく吸収・利用されること)や保有能(ほゆうのう)(体内たんぱく貯留量が関係する)に障害がおこったのかを調べたうえ、適切な治療を行ないます。
 単なる不足の場合は、食事からのB2摂取を増やすか、ビタミンB2剤の使用によって治します。
 利用能や保有能に問題がある場合には、まず体内ですぐに利用できるタイプ(活性型)のビタミンB2剤を使用するとともに、それらの原因となっている病気の治療を行ないます。
●予防
 日ごろから、ビタミンB2を多く含む食品、動物の肝臓(レバー)、腎臓(じんぞう)、牛乳や乳製品ドジョウ、ハチの子(缶詰)、シイタケなどを食べるよう心がけます。
 たんぱく質や脂肪を多く含む食品を好んで食べる人は、ビタミンB2の必要量も多くなるため、注意してください。

出典|小学館
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