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ビデオディスク びでおでぃすく

7件 の用語解説(ビデオディスクの意味・用語解説を検索)

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

ビデオディスク

映像データを記録するディスクのこと。直径が約30cmもある大型のディスクで、データの書き込みはできない。主なビデオディスクには、レーザーディスクなどがある。現在では、DVDなどに押され、シェアはほとんどなくなってしまった。

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百科事典マイペディアの解説

ビデオディスク

円盤形のビデオパッケージ。VDとも略称される。近年のビデオディスクの開発は活発で,記録,再生に各種の方式が出されている。記録はどの方式もほぼ同じ原理で,テレビ信号(輝度,色,音の合成されたもの)で適当な高周波周波数変調し,基線の部分だけ切り出すと,ピッチの変化する断続的な方形波が得られる。
→関連項目録画

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典 第2版の解説

ビデオディスク【video disk】

画像情報信号を光変調に変えてディスク上にレーザー光で記録し,再生時には記録部を弱いレーザー光で順次読み取ることによって,記録された画像情報を再生する装置である。図1にビデオディスク装置の構成を示す。ディスクは1分間に1800~3600回転するが,この間レーザー光がディスク上に正確な焦点を結ぶためには,光ピックアップにはディスクのゆがみによる焦点深度を補正するフォーカス制御,ディスクの回転中心のずれ補正をするトラッキング制御などが必要である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

ビデオディスク【videodisk】

映像と音声を記録した円盤。ビデオの機能に加えランダム-アクセス機能をもち、静止画像を大量に記録することができる。主な方式に、静電容量方式の VHD 方式と、レーザー光を用いるレーザー方式がある。

出典|三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビデオディスク
ビデオディスク
videodisc

映像信号と音声信号を超高密度で記録した円盤。専用のプレーヤで再生する。1960年以降,ヨーロッパアメリカ合衆国アジアの多くのメーカーがさまざまな記録・再生方式を開発した。再生方式で大別すると,光学方式と静電容量方式(→電気容量)の 2種になる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビデオディスク
びでおでぃすく
video disc

ビデオ信号すなわち映像と音の信号をディスク(円板)状の媒体に記録したもの。これをプレーヤーにかけてディスプレー装置に接続すると映像と音を再生することができる。この装置全体をさす場合もある。
 DVDもビデオ信号の記録に使われ、その意味ではビデオディスクの仲間に入れることができる。事実DVDの初期にはビデオディスクとして扱われたが、DVDはビデオ信号の記録だけでなく、さまざまなデータの記録に使われ、コンピュータの周辺機器としての性格が強くなったため、現在は別扱いされることが多い。ここでは、現在の扱いに準じてDVDは別項目とし、DVDが出現する以前の、アナログ技術を使ったディスクをビデオディスクとして取り扱う。
 ビデオディスク以外にビデオ信号を記録する方法として、ビデオテープレコーダーがある。ビデオテープレコーダーは録画・再生の両機能をもち、テープを反復再利用したり編集したりすることができる利点があるが、すばやく任意の場所を選んで再生することが苦手であること、繰り返して使用するとテープが劣化する可能性があることなどの欠点がある。これらの欠点は、ディスク状媒体を用い非接触式の再生方法を使うことで解決される。このためさまざまな方法が開発され、提案された結果、ビデオディスクが誕生した。[吉川昭吉郎]

歴史

ビデオディスクの開発は1960年代から開始された。1970年に西ドイツのテレフンケン、イギリスのデッカ、および両社の合弁会社テルデックの3社が共同で開発した白黒の機械方式が発表され、1971年にはカラー映像再生用が開発された。これを契機として多くの電気メーカーが開発に乗り出し、1972年にはアメリカのRCA社が溝つき静電容量方式CED(capacitance electronic disc)を発表した。続いて同年オランダのフィリップス社とアメリカのMCA社が、それぞれレーザーを使用した光学式のビデオシステムを発表し、1974年にはこの2社が技術提携して一本化したシステムとなった。また、同年にはフランスのトムソンCSF社もレーザーを使用したビデオディスクの開発を行った。1978年(昭和53)には日本ビクターが溝なし静電容量方式のVHD(video high density disc)を発表した。このように多数の方式が提案されたが、多くは淘汰(とうた)され現在に残って実用されているのは、レーザーを用いた非接触の光学式である。[吉川昭吉郎]

機械方式

1970年テルデック社によって提案されたもので、直径21センチメートル、厚さ0.12ミリメートルのポリ塩化ビニル(PVC)製の薄いディスクを用い、機械式カッターを使って映像と音の信号を凹凸の溝形信号トラックとして記録する。再生は接触針によってディスク表面の凹凸をたどり、針に連結された圧電素子によって凹凸の情報を電気信号に変換して出力する。再生時間は10分程度である。実用として普及することなく終わった。[吉川昭吉郎]

溝つき静電容量方式

1972年アメリカのRCA社で開発されたCEDとよばれる方式である。ディスクは直径30.5センチメートル、厚さ1.93ミリメートルで、材料としてカーボンを混ぜて導電性をもたせたPVCを用いる。映像と音はディスク表面に刻まれる凹凸の信号トラックとして記録される。テルデック式と違うのは再生方法である。再生ヘッドはスタイラスと名づけられた平らな底面をもつ電極で、この電極面と溝の凹凸との間の間隔変化に応じて静電容量が変化することを利用して電気信号を得るようになっている。スタイラスは溝に導かれてディスク上をたどる。この方式も普及することなく終わった。[吉川昭吉郎]

光学式

1972年オランダのフィリップス社とアメリカのMCA社によって提案されたもので、日本のパイオニア社も早い時期から加わった。国際規格の正式名称はレーザービジョン(Laser Vision)であるが、商品名のLDの名称が一般的に使われた。用いられるディスクは、外径30.2センチメートル、厚さ2.5ミリメートルである。基板となるアクリル円板の上にアルミニウムの光学反射膜をつけ、その上を保護層で覆ってある。映像と音の情報は基板表面に形成される凹凸の形の信号トラックとして記録される。凹凸部分の幅は0.4マイクロメートル(1マイクロメートルは1000分の1ミリメートル)、深さは0.1マイクロメートルと、きわめて細かいので、この記録にはテルデック式のように機械方式を使うことができず、IC(集積回路)やLSI(大規模集積回路)の製造で使われるホトリソグラフィー技術が使われる。基板表面に凹凸の形で信号を記録したあと、その上にアルミニウムを真空蒸着することで、基板の凹凸と同じ凹凸をもった反射面が形成される。そのあとで、この反射面を保護する目的で上にアクリル層をかぶせる。再生の場合は、再生ヘッドに設けられた光源のレーザー光をレンズによって小さなスポットに集光し、これを反射面に当ててこれからの反射光を同じ再生ヘッドに設けられたホトダイオードで検出する。反射面の凹凸によって、焦点深度が変わり、反射光の強さが変わることを利用するものである。ディスクには再生ヘッドを誘導する案内溝がないので、信号トラックを脱線することなしに正確に追尾させるため、光の自動制御(サーボ)が必要になる。記録はディスクの中心部からスタートする。
 ディスクの回転方法にはCAV(constant angular velocity)とCLV(constant linear velocity)の2通りがある。CAVは一定角速度方式で、再生ヘッドがディスクの中心部近くにあっても周辺部近くにいっても、回転の速さが変わらない方法である。この方法では、再生ヘッドと信号トラックの相対的な速さは、中心部近くで遅く、周辺部にいくにしたがって速くなる。これに対して、CLVは一定線速度方式で、再生ヘッドの位置にかかわりなく、再生ヘッドと信号トラックの相対的な速さが一定になるようにしたものである。この場合は、再生ヘッドがディスクの中心部に近いときはディスクの回転速度は速く、再生ヘッドがディスクの周辺部にいくにつれて回転速度は遅くなるように制御される。CLVのほうが記録時間を長くとることができるので、特別の場合を除いてCLVが使われる。映像の記録にはアナログ方式の周波数変調(FM)が使われ、音の記録はアナログおよびデジタル両方式が使われる。
 光学式の特徴として、
(1)非接触で信号を再生するため、再生ヘッドやディスクの摩耗とこれに伴う劣化がない。また、ディスク表面のほこりや傷などの影響を受けにくい
(2)ディスクに入っている情報を、入っている場所にかかわりなしに、すばやくみつけて再生することができる(ランダムアクセス性)
(3)スローモーションや静止画など種々の特殊再生ができる
などがあげられる。光学式LDはDVDが実用化されるまで、ビデオディスクの主流として広く普及した。光学式には、このほかにフランスのトムソンCSF社が開発した透過形ディスクがあるが、実用には至らなかった。[吉川昭吉郎]

溝なし静電容量方式

1978年日本ビクター社によって開発され、VHD方式として商品化された。CED方式と同様に導電性ディスクを用いる静電容量方式であるが、案内溝をもたず自動制御によって信号トラックを追尾する点は、光学式に似ている。案内溝がない分、その面積を信号トラックとして利用して高密度記録ができるということから、ハイデンシティという名称が与えられた。ディスクは直径26センチメートル、厚さ1.8ミリメートルで、特別のケースに収められており、ケースごとプレーヤーに入れると、ディスクだけが収納されてケースが返却され、使用者はディスクにまったく手を触れることなく再生ができるという、ディスク保護対策がとられていた。VHD方式の特徴として、
(1)スローモーションやクイックモーションの動作ができる
(2)希望の情報をすばやくランダムアクセスすることができる
(3)立体映像の記録と再生機能をもっている
などがあげられた。[吉川昭吉郎]

(しゅうえん)">ビデオディスクの発展と終焉(しゅうえん)

実際に商品化されたビデオディスクは、LDとVHDの2方式で、この2方式が市場でシェアを争った。初めはVHD方式を採用、または採用する意志をもつメーカーが多く、10社を超えた。これに対してLD方式を採用したのは開発に当たったパイオニア社1社のみで、VHD方式が圧倒的に優位に思われた。しかし、その後ソニーがLD陣営に加わり、オランダ・フィリップス社がビデオディスクとして光学式を採用すると宣言して、LDとVHDとの優位性は逆転する。そして、パイオニアが、CD・LDコンパチブルプレーヤーを商品化するに至ってシェア争いは決着を迎え、LDの時代になる。LDは映画、音楽、ドキュメンタリーなどさまざまな分野にわたって多くのコンテンツを世に出し、さらにハイビジョン映像とマルチチャンネル音声を記録した高品位LDも少数タイトルながら市販されるなど、隆盛を誇った。LDを使うレーザーカラオケは家庭用だけでなく業務用にも広く使われた。このように、一時期ビデオシステムの中心的メディアとして発展・普及したLDであるが、その後、デジタル技術を基盤とするDVDの実用化、通信カラオケの出現などによって交替を余儀なくされ、日本におけるLDの生産は2001年(平成13)をもってほぼ終了した。[吉川昭吉郎]
『映像情報メディア学会編『ディジタルメディア規格ガイドブック』(1999・オーム社) ▽石川泰幸編著『図解DVD規格』(2000・ダブリュネット) ▽『DVDテクニック事典』(2001・工学社)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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図書館情報学用語辞典の解説

ビデオディスク

動画と音声の記録に特化した光ディスク.専用の再生装置にテレビやパーソナルコンピュータディスプレイを接続して利用する.最初に普及したのは,直径30cmのディスク両面に,動画はアナログ信号,音声はアナログまたはデジタル信号で2時間分を記録する方式で,1981年,パイオニア社(日本)が「レーザーディスク」の名称で商品化した.1994年には,直径約12cmのディスク片面に,動画と音声をデジタル信号で記録するDVDが規格化し,その後広く普及した.

出典|図書館情報学用語辞典 第4版
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世界大百科事典内のビデオディスクの言及

【音響機器工業】より

…日本製品は質的な面でも世界のトップに位置しており,アメリカ,イギリス,ドイツの製品も今は日本製品に押されている。 1980年代に入って音響機器工業で特筆すべきは,ビデオディスク(VD)およびディジタルオーディオディスク(DAD)の登場である。ビデオディスクには,フィリップス社の光学方式(パイオニアがこの方式で1981年国内販売開始),日本ビクターのVHD方式(日本ビクターの販売開始は1982年),RCA社のCED方式の3方式があるが,今後の普及動向,シェア争いは予断を許さない。…

※「ビデオディスク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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