ビボルグ(英語表記)Vïborg/Выборг

デジタル大辞泉の解説

ビボルグ(Vïborg/Выборг)

ロシア連邦北西部、レニングラード州の都市。フィンランド湾に面し、港湾を有す。1918年から1940年、および1941年から1944年までフィンランド領。フィンランド語名ビープリ。13世紀末建造のビボルグ城、フィンランドの建築家アルバー=アールトが設計した図書館、レーニン十月革命の計画を立てたという家などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビボルグ【Vyborg】

ロシア連邦北西部,サンクト・ペテルブルグの北西約80km,フィンランド湾に面した都市。ブイボルグとも表記する。人口8万0900(1991)。1940年まではフィンランド領で,ロシア革命以前はフィンランドが帝政ロシアの支配下にあって相対的に自由だったことと,ビボルグから首都ペテルブルグまで鉄道で容易に連絡しうることから,反政府活動の拠点となった。1906年,第1国会(ドゥーマ)の議員181名が国会解散に抗議してここで発した,いわゆる〈ビボルグ・アピール〉でも知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビボルグ
びぼるぐ
Выборг Vborg

ロシア連邦北西部、レニングラード州、フィンランド湾に臨む港湾都市。人口7万9700(2003推計)。フィンランドとの国境近くにあり、1918~40年、41~44年フィンランド領であった。フィンランド語名ビープリViipuri。機械、水産加工、木材加工業が主要工業。13世紀建造の城が保存され、レーニンの住んでいた家屋が博物館になっている。[中村泰三]

歴史

1293年にスウェーデン軍が建設した城を中心に発達した都市で、以来スウェーデンおよびフィンランド領西カレリアの政治、経済、文化の中心地となった。また、東西貿易路の要所に位置するため、古来、海外との貿易で栄えるとともに、フィンランドのロシアに対する前哨(ぜんしょう)としての役目を果たし、幾多の戦争において東西間の攻防の場となった。とくに近世にはタールの輸出により、フィンランド第一の貿易港の地位を占めた。1700年代にロシア領となるが、1800年代にふたたびフィンランドに入り、フィンランド有数の工業都市として繁栄した。1939年当時の人口約7万2000。1939~40年のソビエト・フィンランド戦争ののち、モスクワ講和条約(1940)でソ連に割譲されたが、41年ビープリを含むカレリア地域の領有問題をめぐって両国間でふたたび戦争が勃発(ぼっぱつ)し、44年の休戦条約でビープリのソ連への割譲が決定した。ビープリ(ビボルグ)城のほかに、16世紀に都市の防衛強化のためにつくられた円形の塔が残る。[萩谷千枝子]

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