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ビラコチャ

百科事典マイペディアの解説

ビラコチャ

インカ神話に現れる創造神。チチカカ湖に現れて,世界の再創造を行い,人間を造ったという。クスコとサン・ペドロ・デ・カチャに神殿があった。インカ帝国第8代皇帝と同名。

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世界大百科事典 第2版の解説

ビラコチャ【Viracocha】

インカ時代に崇拝された創世主的神格。ベタンソスの記録によると,暗闇と人間をまずつくり,再びチチカカ湖に現れて,以前の世界を消滅させ,天体を生じさせ,ティアワナコの地で石に彫った人間をつくり,地下にもぐらせ,自分と助手の呼びかけに応じて,各地の山,湖,洞穴からその地に住まう人間として姿を現させた。クスコその他に儀礼や供犠の対象となる石や金の神像があったといわれるが,考古学的には確認できない。インカ文明【友枝 啓泰】

ビラコチャ【Viracocha】

インカ帝国8代目の皇帝とされる人物。ビラコチャ神が夢の中で加護を約束したことから,この名を名のった。スペイン人の記録によれば,クスコ周辺の諸王をほぼ支配下におき,南のコリャオ王国とは同盟していた。在位の末期に,北に勢力を張っていたチャンカ族がクスコに侵入し,ビラコチャは戦意を失ってサキサワナに後退したが,皇子ユパンキ(パチャクティ)が撃退に成功し,その後に(1430年代終りごろ)インカ族の急激な勢力拡大が始まった。

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世界大百科事典内のビラコチャの言及

【インティ】より

…ケチュア語で太陽の意味。インカ族(インカ文明)の宗教では,万物は創造神ビラコチャによってつくられ,太陽もまたこの神が創造したと説明される。その太陽は,インカ族の祖先でもあり,インカ族の首長すなわちインカ帝国の皇帝は太陽の子であった。…

※「ビラコチャ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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