ピコリン(英語表記)picoline

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピコリン
picoline

化学式 C6H7N 。ピリジンの水素原子1個をメチル基で置換した化合物。メチル基の位置によって3種の異性体 (α体,β体,γ体) がある。沸点はα体 128~129℃,β体 143~144℃,γ体 145℃である。いずれも特有の臭気をもつ無色の液体で,溶媒や染料の原料に用いられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ピコリン【picoline】

メチルピリジンの別名。メチル基の位置によって3種の異性体がある。いずれもコールタール中に含まれる塩基性油状物質。還元すれば対応するピペコリン(メチルピペリジン)に,酸化すると対応するピリジンカルボン酸になる。毒性があり皮膚を刺激する。水,エチルアルコール,エーテルに可溶で,溶剤として,あるいは合成樹脂,加硫促進剤の原料として用いられる。2‐ピコリンは沸点129℃。3‐ピコリンは沸点143.8℃でニコチン酸の原料に,4‐ピコリンは沸点141.3℃でイソニコチン酸の原料となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピコリン
ぴこりん
picoline

環内に窒素原子1個をもつ複素環式化合物の一種で、メチルピリジンともよばれる。コールタール中の塩基性成分として知られているほか、骨油中にも含まれている。メチル基の位置により2-ピコリン(α(アルファ)-ピコリン)、3-ピコリン(β(ベータ)-ピコリン)、4-ピコリン(γ(ガンマ)-ピコリン)の3種の異性体が存在する。いずれもピリジンに似たにおいをもつ無色の液体で、弱い塩基性をもっている。溶剤、消毒剤、加硫促進剤の原料などとして用いられる。[廣田 穰]

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